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「もし7億円の宝くじが当たったら、会社を辞めるのか」は案外、本質的な問いかもしれない

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

サラリーマンが居酒屋で話すグチの定番として「宝くじが当たったら、会社なんてすぐ辞めるのになあ」というものがあります(よね?)。通常はこれ、「部長が何だ、課長が何だ」レベルの「戯れ言」として無邪気にしゃべっているだけなのですが、案外本質的な話題なのかもしれません。

7億円は人生を買える金額だ

誤解のないように言っておくと、そもそも私は宝くじはバカバカしいと考えています。控除率が5割を超える(うち4割は税金)、割の悪いギャンブルだと思っているんです。まあせいぜい「稼いだお金で公共投資をしてもらう手助けをしたいな」と思ったら寄付だと思って買ってみるのも良いかな、という程度です。

ただ、その当選金額には夢があり、前後賞を含めて7億円です。これは、人生を買える金額ですよね。昔は1億円とか3億円くらいだったような記憶があり、「3億円当たってもぎりぎり会社は辞められないでしょ」なんて考えていた時期もありましたが、7億円あれば会社を辞めても、食べていくには困らないでしょうね。

そういう「夢」を見ることができるように、当選金額が決定されているということですけどね。確率論からいけばほぼ当たることはないんですけど、「この人生の主人公は自分なのだから、自分だけは特別なのではないか」というある種の錯覚から、運試しのような感覚で買って、何かを試してみたくなる魔力がありますよね。

宝くじが当たったら本当に会社を辞めるのか

では、もしあなたが本当に宝くじに当たって7億円を手にしたとして、すぐに今の会社を辞めますか?居酒屋トークで言えば、私はそういうとき「7億円当たればもういつでも会社を辞められるのだから、怖いものはない。敢えてすぐには辞めずに会社の中で上司にも言いたいことを言ってのさばろうかな」なんて言っていました。

そういう人、割と多いんじゃないですかね。経済的に食うには困らない状態になっても、会社を辞めて毎日家や喫茶店でゴロゴロしているのは、リアルに想像するとキツいですよ。そう考えると、実はお金だけがあれば良いというものではなくて、社会との繋がりややりがい、自己実現など様々な要素があることに気付きます。

スタートアップで会社を立ち上げて、それをエグジットしてお金持ちになって悠々自適の生活を送るはずの人が3ヶ月くらいで飽きて、就職したり次の事業を興したりするのはむしろ、普通のことです。忙しい時は悠々自適に憧れることもありますが、どう考えてもそんな生活、つまらないでしょうしね。

「宝くじが当たるのと同じ」こと

何が言いたいのかというと、自分のビジネスで「稼ぐ力」を身につけた場合、さらにはそれを仕組化して安定的な収入が得られるようになったときには、宝くじが当選したのと同じ状態になるのではないかということです。実は表題は、お金に困ることはないという状態になったとき、どう生きるべきかという問いなのではないかと。

そう考えていくと、宝くじが当たったら・・・という非現実的な問いであっても、実はまじめに考えてみる価値はあるのではないでしょうか。本当に、何もしないで毎日ぶらぶらしたいですか。もちろん、あなたが心からそう思うのであれば、それが心の声なのでそれに従って人生の計画を作れば良いと思います。

もしかしたら、そうやって考え抜いていくことで本当にやりたいこと、ありたい姿が見えてくるかもしれません。角度を変えて見ると、稼ぐ力を身につけてそれを仕組化するということは確実に宝くじに当選するのと同じことだ、とも言えるかもしれませんね。

その時、何をするかが人生の本質

なぜこんなことを書いているかというと、私自身が長期的な視点で自分の事業を最適化し、徹底的に仕組みを作り込んだことでちょっとヒマになってきたからです(苦笑)。ランチを奢ってブログを書いているだけで何となく食べてはいけそうな感じになってきました。そうすると不思議と不安になるんですよね、これが。

本当に人生計画フォーラムが10万人になって、理想通りにシステムと人が揃った場合には私がしなくてはいけないことは何もなくなります。そこから逆算して全てを設計しているので当然と言えば当然なのですが、実際に実現するとこれ、結構怖いなって感じたんですよね。贅沢な悩みに聞こえるかもしれませんが、真剣です。

食べていくために何もする必要がなくなったときに、何をするか。それが人生の本質なんじゃないかと思うんです。きっと私の場合は、寝転んではいないんだろうなとリアルに想像ができてきました。その時は多分、教育に関わることをしているんじゃないかな、というくらいしか今は書きませんが。それでは、また。