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信用の器 フラスコ

「いつも必死で走り続ける起業家」に足りないもの

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

「起業はリスクが高い」というのが一般的には「常識」ですよね。もちろん私もそれは否定するつもりはありませんが、起業は人生のリスクを減らすものだという理解をしています。ただし起業をして、ただ必死に走り続けるだけでは幸せになることはできません。幸せな起業家になるためにはある条件が必要なのです。

起業は人生のリスクをヘッジする

何度も書いているように、サラリーマンを続けることにもリスクがあります。国家財政の破綻、会社の倒産、パワハラ上司がやってくる、意に添わない仕事や地方への人事異動、人生には様々なことが起こりますから、今の時代は「滅私奉公で逃げ切って、定年退職をして悠々自適」というわけにはなかなかいきません。

平均寿命が100歳になるかもしれない中では、定年退職後の長い人生を考えると、お金を稼ぐ能力を高めておくことはリスクヘッジになります。もちろん、サラリーマンを続けながら幅を広げたり副業をすることでもある程度このリスクに対応できますが、典型的には起業です。私の起業に対する考え方は、こんな感じです。

まずは「食べられる」レベルまで稼げるか

もちろん、起業にもリスクはあります。誰でも簡単に成功できるなんてことは全くありません。5年後廃業率90%なんていうデータもありますから、起業に踏み切るのは怖いですよね。でも、サラリーマンとして努力を積み重ね、実績を残してきた人ならば努力すれば「食べられる」レベルまでは案外、あっさり行くんです。

例えば士業であればとにかく動き回って人に会い、仕事を何でも引き受ければとりあえずは食べられます。アルバイトに近いレベルの仕事は、結構あるんです。もちろん、これとて「楽に」ではありません。必死に努力して、走り回って、頭を下げても全く食べられないというケースは、案外少ないということです。

いつまでこのまま走り続けるのか

しかし、それで2年3年と経過してからふと気付くんです。「これ、リスクを取ってまで起業をした意味がないんじゃないか」と。朝から晩まで働いて、休みもなく、いつも必死に働いている。人間関係は複雑になり、生活はサラリーマン時代よりも苦しくなっている。いつ病気になるかと考えると恐ろしくなる。

全然、幸せになってないんですよね。せっかく起業をしたのに、ブラック起業で働いているのと変わらない。いわゆる「自家ブラック」の状態です。それで、気力が尽きてサラリーマンに戻っていく。正確なデータはありませんが、士業系などの多くの起業について、これが「廃業」の正体だと私は考えています。

安定したビジネスにはストックの考え方が必要

いったい、どこで間違えたのでしょう。このまじめな起業家には、何が足りないというのでしょう。それはズバリ、ストックビジネスの考え方です。走り回ってなんとか食べていくというやり方は、完全に「フロービジネス」状態なんです。走るのをやめてしまえば収入も止まる、いわば自転車操業なんですね。

もともとの用語の意味は、財務でいえば損益計算書がフロー、貸借対照表がストックです。短期的に走り回って利益を得るのがフロービジネス、長期・安定的に利益を出すのがストックビジネスです。究極的には不動産の保有がストックビジネスの典型ですが、工夫次第でビジネスをストック化することは可能です。

自分自身が走り回らなくても、長期・安定的に利益を得るための仕組み、それがストックビジネスの考え方です。決して「楽して儲ける」という話ではありません。短期的には利益を上回る労力を費やし、仕組みを作る。そういう発想、将来への投資ができるかどうかが、ビジネスの明暗を決めるんだと思います。

ゆえに、人生計画にはストックビジネスが必要である

人生計画を実現するためには人生のリスクを減らすことが大切であり、人生のリスクを減らすのは起業、そして起業のリスクを減らすのがストックビジネスです。ゆえに、人生計画を実現するためにはストックビジネスが必要である。証明終わり(笑)。人生計画とストックビジネスは、密接な関係にあるんです。

『ストックビジネスの教科書』という本があります。私が自らのビジネスモデルを組み立てる上でのバイブルの一つですが、その著者である大竹啓裕氏は、実は人生計画フォーラムのメンバーです。そんなご縁もあり、これから『ストックビジネス実践会』というコラボセミナーを毎月、実施することになりました。

詳しくはリンク先をご覧頂ければ良いのですが、リアルなビジネスを展開している経営者のお悩みに真剣勝負で挑む「公開コンサルティング」です。私がファシリテイター、大竹氏がコンサルタントを担当します。参加者の方もストックビジネスのヒントを、必ず得られます。最後に告知でした(笑)。それでは、また。