「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

「コーチなんて、何も教えられないじゃないか」(コンサルティングとコーチング)

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私は「経営コンサルタント&プロコーチ」として活動をしているわけですが、経営コンサルタントをしている人から表題のセリフを言われたことが何度もあります。コンサルにはコンサルの誇りがあるのでお気持ちは良くわかるのですが、教えるだけのコンサルティングはもはや、限界に来ていると思うのです。

コンサルティングのアプローチ

経営コンサルタントの仕事は、クライアントに解決策を「教える」ことです。絞り込んだ専門分野における、圧倒的な知識が求められます。先生業であり、「誰にも負けない強み」を求められる職種でもあります。それができないコンサルタントは、クライアントから軽んじられ、使いぱしり・代行業に落ちていきます。

コンサルは自らの過去の知識や経験を活かして商品を開発し、それを提供します。クライアントからすれば、人を雇わずして知識・経験が補えるので、価格は多少高くても、重宝に感じます。ただ、そういう知識・経験の切り売りは「プロジェクト型」となり、課題が解決すれば契約は切られることが多いです。

コンサルタントは、「先生、先生」と呼ばれながら、用が済んだらすぐに捨てられるという不条理に、常に晒されている仕事と言えるでしょう。これは、コンサルファームも同じです。もちろん、とんでもなく広く深い知識を持っているとか人間的魅力に優れていて、長期の間、契約が続く先生も稀に存在します。

コーチングのアプローチ

これに対して、コーチの仕事は、クライアントから解決策を「引き出す」ことです。通常はどのコーチにも得意分野はありますが、尖った専門分野は必ずしも必要ではありません。クライアントと信頼関係を築く力(時に相性)や人間力が試される職種であり、質問する力・傾聴するスキルなどが必要になります。

コーチングはクライアントの課題を引き出すので、論理的には役割が終わることはありません。生きていく上で、経営をして行く上で課題がなくなることはないからです。とは言え、現実的には何らかの課題を解決するために時限的にコーチを雇い、それが終われば契約解除、というのがむしろ一般的でしょう。

また、クライアントはそうは言っても答えを求めているので、質問をして励ますだけのコーチではいずれ物足りなくなるケースもあります。こちらもやはり、人間的魅力や卓越したコーチングスキルにより、半永久的に長期の契約を多数抱えるコーチも稀に存在します。

教えることの限界

とまあ、コンサルティングとコーチングのアプローチには一長一短があり、どちらも完璧ではありません。どちらにも限界はあるのですが、コンサルティングの方により深刻な限界があると私は感じています。

今までは、知識・ノウハウが一般に公開されていなかったのでコンサルという仕事が成り立っていましたが、どんどん情報の公開化が進んでいます。検索すると大概のことはわかります。「ググレカス」です。申請処理の類いの仕事も電子化により減少の一途であり、税理士や会計士の仕事も、じわじわと縮小することでしょう。

コンサルに限らず、単純に知識を教えるだけの仕事は遠からず、Googleに取って代わられるでしょう。士業は情報の非対称性の狭間に咲いた一輪の花に過ぎず、30年後に残る仕事ではないと思います。一方、ネット上に存在しない程のコアな知識は細分化され、個人のコンサルでは勉強が追いつかなくなるでしょう。

コンサルティングとコーチングの融合

とりあえず向こう10年程度を乗り切るということを考えても、コンサルティングの能力だけでは厳しいだろうなと思います。そして、コーチングもそろそろレッドオーシャンになりつつあり、コーチとして稼ぐことも、一部のスターコーチを除けば苦しいとも思います。

以上を踏まえ、私が出した結論としては、経営コンサルタントはコーチングのスキルを使わざるを得ず、コーチングスキルのないコンサルタントは淘汰されていくだろうなというものです。コーチも、何らかのコンサルティングを品揃えとして持たないと差別化ができなくなるような気がします。

コーチングにより引き出した課題に、クライアントの気付きを活かしながら、課題のど真ん中に具体的なコンサルティングを提供する。それしかないんじゃないかなと。もちろん、人間的魅力に溢れる人はそんな姑息なことを考えなくても良いでしょうけれども。

人口ピラミッドの崩壊により、今後、企業が抱える問題はコミュニケーションに関することがますます増えてきます。そこにアプローチするには、コーチングは有効な手法です。コンサルティングプランを提供しても人が全く動かない、という典型的なコンサルの失敗状況を回避できる可能性があります。

そんなわけで、シナジーブレインではコンサルとコーチ両者の融合を実現し、夢とお金の両方からアプローチし、社長だけではなくて従業員へも直接的にタッチします。コンサルがふんぞり返って、上からモノを教える時代は、とうに終わったと考えるからです。それでは、また。

このエントリーをはてなブックマークに追加