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信用の器 フラスコ

セミナー資料が仕上がるのは、いつも開催前日の夜か当日

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

明日は人生計画フォーラムのイベントなのですが、そこで私が喋る「妻へのプレゼンスペシャル」プレゼン資料がまだできていません。セミナーの資料ができるのはいつもセミナー前日の夜か、下手したら当日なんですよ。計画的な生き方を主張している人が、そんな場当たり的な感じで良いのでしょうか。

明日に迫るイベント

明日のイベントで、80分くらいミニセミナーをするつもりなのですが、その資料がまだできていません。もちろん全くの白紙というわけではなく、まあこのまま行ってもとりあえず怒る人はいないだろうな、というレベルにはなっているのですが、まだ魂が入っていないのです。オチが全然弱いので、納得していません。

ああ大変どうしましょう、とか言いながらのんびりとブログを書いていたりするので、実は追い込まれた気持ちは全くありません。初めてのテーマでセミナーを実施するときは、いつもこうなので。思い起こせば小学生の頃から、夏休みの宿題は最終日にやるタイプでした。試験勉強も、確信犯的に一夜漬けでやっていました。

脳は追い込まれたときに最大の出力をする

なぜならば、その方が時間の使い方として効率が良いと思うからです。もちろんあまり直前まで引っ張りすぎるとタイムアップになってしまい、それはそれで満足いく仕上がりにならないのですが、間に合う前提であれば〆切ぎりぎりに集中して作業をするのが一番、脳が活性化します。潜在能力をかなり発揮できる感じです。

私たちの脳は、常にそのスペックの3割くらいの力しか発揮していません。めちゃくちゃさぼっています。火事場の馬鹿力なんて言いますが、本気を出すのは生死の境をさまよったときくらいでしょう。真剣に考えないと生きていけない、そういう瀬戸際の状況にならない限り、脳はできるだけ楽をしようとするのです。

なので、「明日はセミナーで、20人近いゲストの方が来る」という状態になって初めて、「え?それ失敗したらやばいじゃん」と脳が焦り出し、そのプレッシャーを糧にまあそれでも5割くらいで本気とはほど遠いでしょうが、少しだけ出力を上げてくれます。ほんともう、ダメな奴なんです。私がじゃないですよ、脳がです

「計画的に準備をする」の是非

そう考えると、セミナーの準備の他にもやることが溢れている状態での合理的な仕事の進め方はどうかと言えば、「セミナー資料は前日の夜に仕上げなさい」なんですよ。一つの最適解です。2週間も3週間も前から計画的に準備をするのは、効率的とは言えません。もちろん、ざっくりと流れを作っておくことは必要ですよ。

魂を入れるのはあくまで、追い込まれてからです。セミナーの当日に思い付くアイディアがいつも一番素晴らしいです。「これだっ!」と叫びたくなるくらい。潜在意識の深い部分では長い日数をかけて悩んでおくのが良いのですが、結論が出るのはぎりぎりになります。最後はどうしてもプレッシャーが必要なんですね。

ヘッジできないリスクが残る

このやり方は効率的ですが、問題点もあります。セミナー前日に体調を崩してしまったり、どうしても外せない急用が入った場合には全てが崩壊するのです。私がサラリーマンなら、ここまで思い切ったポジションは取れません。もしサラリーマンとしてこの仕事をするなら、9割方は3日前までに仕上げておきます。

幸い、今は私は基本的に誰からも急な雑用を振られたりすることがありません。セミナーの前日にばたばたするのはわかっているので、スケジュール帳には終日「セミナー準備」という予定が入っており、他のことはブロックしています。自分のスケジュールをコントロールできることで、より効率的なやり方を選べます。

もし体調を崩してしまったら、強引に突破するしかないですね。どのみちセミナー当日に私の代わりが務まる人は誰もいないので、体調を崩して登壇できないとなれば終わりです。体調は「崩さない」。無茶苦茶ですが、ここはそれしかないですね。状況によってはヘッジできるリスクと、できないリスクがあるんです。

重要だが緊急ではない仕事を優先する

セミナーの資料作りが重要でないとは言いませんが、将来の企業価値を高めるより重要な行動というのが他にはいくらでもあります。時間管理としては、「平時」にはそういう緊急ではないが重要な仕事を最優先し、通常のタスクは緊急度が高まったときに脳の出力向上効果を使って片付ける。これが効率的です。

計画的に仕事をするというのは、全ての仕事にスケジュール上の余裕を持って取り組むということでは必ずしもありません。むしろ、計画的に自分を追い込み、最大のパフォーマンスを発揮するべきです。そうすることで、結果的には将来実現する夢はより大きな、素晴らしいものになることでしょう。それでは、また。