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バズと炎上の狭間

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

主に面識のない方から(笑)「最近の安田のブログは、炎上狙いだ」と言われることがあります。炎上狙いと言われるのは不本意なのでここらでちょっと反論しておこうかと思ったのですが、一方でそう言われるのにも何かそれなりの理由があると思うので、できるだけ冷静に考察してみます。

狙いはバズマーケティング

まず、弊社のブログなのですが、アフィリエイトの広告は一切つけていないので、直接的な広告収入を狙ったものではありません。また、趣味でやっているわけでもありません。狙いをひと言でいうなら、バズマーケティングです。

当ブログは、弊社自身のPR、広報を目的とした自社メディアと位置づけています。他社の広告を付けるなら、自社の広告を付けた方が効率が良いだろうという発想です。従って、PVを稼ぎたいというインセンティブはありますが、記事の炎上によって読者の感情を概してまで集めるPVには全く意味がありません

記事を読んで私のことを知り、面白いと思ってくれた読者のうち何%かがメルマガに登録してくれたり、セミナーに遊びに来て頂けることによって将来的なビジネスに展開していくことを期待して書いているわけですから、「クソ記事」「残念」「金の亡者」と思う人を増やすくらいなら、記事を書かない方が良いのです。

できるだけ多くの人に記事を読んで頂き、面白いと思って貰ったり、弊社の信頼感を獲得したり、理想的には感動を与えることが目的ということになります。かといって「1+1=2」というような当たり前のことを書いても誰も読まないので、記事が多くの人の目にとまるよう、バズを起こす必要があるのです。

バズと炎上の違い

面白さや感動によってシェア・コメント・いいねを集めて記事が拡散していくのがバズなら、不快感や反論によって拡散していくのが炎上です。わかりやすく言うと、「ケガをしていた子犬を助けた話」が広がればバズで、「子犬を蹴飛ばした話」が広がれば炎上です。

しかし、実際にはバズと炎上にはそれほど明確な境目はありません。例えば、「お腹を空かせた野良犬に餌をあげた話」が拡散していく際には、共感する人と、そんなことをするから野良犬が増えるんだとか、最後まで責任を持てるのかとか、偽善だとか、そういうネガティブな意見もかなり付くわけです。

そしてややこしいことに、こういうどちらの意見も付く記事が一番、強いとも感じます。明らかに良い話より、どちらとも取れるが自分はこう思う、というくらいのストーリーの方が、人は意見を書きたくなるものです。そして、ネガティブな意見を書きたいという衝動も、潜在的に強く持っているものです。

従って書き手としては、バズを起こそうと思ったときには明らかに「善」である話よりも、意見は分かれるだろうけれども自分はこう思う、という「盛り上がりそうな」テーマを選ぶことになります。つまり「自分はそうは思わない」という批判も、甘んじて受け入れる必要があるわけです。

タイトルで「煽る」理由

そして、タイトルで煽ります。「私は野良犬には絶対に餌を与えない」みたいに。そうすると、賛否両論を持っている人が多く記事に注目します。ただこのまま突っ込むと炎上するので、オチの部分で「実は私はお腹を空かせた野良犬を増やさないために、こんな活動をしています」みたいに美しく纏めるというワザを使います。

ひと言文句を言ってやろうと記事を読み始めた犬好きの人達の毒を、最後の最後にぎりぎりで抜く。そうすると一種の快楽となり、その人達にもポジティブな意見を書いて貰えたりします。言うなれば闘牛みたいな感じです。ここでひらりと身をかわすことに失敗すると、大炎上です。危険極まりない行為です。

かと言ってタイトルで、「野良犬に餌をあげるのもいいけど、そもそも野良犬を増やさないことが大事だよね」と書いてしまうと、そりゃそうだと誰もが思い、誰もその記事を読まないんです。纏めると、良い記事とは煽って注目を集め、最後で毒を抜き快感を与える文章です。これは、炎上する記事とは紙一重です。

バズと炎上の狭間で・・・

というようなことを、手法は少しずつ違うかもしれませんが、ブロガーならば誰もが考えているはずです。毎回これをやっていると批判的な意見を読まされることで疲弊しますから、「まあ今回は仲間内の人だけ読めば良い」と緩い記事を書くこともありますけれども、私の「勝負」の記事は常に上記の構造を持ちます。

安心・安全で無難な記事は何も生み出しません。炎上するリスクを犯しつつ、「愛情の反対は無関心」とばかりに読者に対して挑戦状を叩き付け、文章力で勝負をする。そういう「仕事」をしているつもりです。なので、タイトルだけ見て「餌をあげろ!」と批判されると、辛いですね。

つまり、「炎上している」と言われるということは、最後の「毒抜き」に失敗しているということなんです。従って、技術不足なんだなと反省することにしています。必ずしも最近の記事が炎上しているとは私は思ってはいませんが、まあそういう背景なので、暖かい目で見守って頂ければ幸いです(笑)。それでは、また。

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