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新聞の定期購読をやめたら困る5つのこと

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

私も以前は、「日経新聞を読まない大人はビジネスマンではない」というくらいに思っていました。今回起業をして、良い機会なので、新聞の定期購読をやめたらどうなるか、実験してみました。果たしてビジネスに、新聞は必要なのでしょうか?まず、定期購読をやめると以下のことが困ります。

1:上司や顧客と話が合わなくなる

「今日もその話、日経の1面に出てたな」なんて嬉しそうに言ってくる人が世の中には多いのですが、それに反応できなくて困ることがあります。記事の内容自体は知っていますし、私の方がその件についてもっと多くの情報を持っているのは間違いないのですが、記事が1面に出ていたかどうかは知らないのです。

記事がどの面にどれくらいの大きさで出ていたとか、どの記事と並んで出ていたとか、それも情報であることは確かです。日経の編集がどう考えているかもそれでわかりますし。しかし逆に言うと、新聞の価値がもはや、それだけになっているなというのも感じるところではあるのです。

2:朝の緊張感がなくなる

サラリーマン時代は、会社に行って上司に会えば「あの記事が出ていましたね」と囁くのが日課になっていましたので、朝は眠い目をこすりながら日経新聞をしっかりと読んでいました。そのお陰で経済ニュースはかなり理解できるようになりましたし、実際、ビジネスに派生することもあったので、無駄だとは思っていません。

ただ、朝の貴重なゴールデンタイムの中を半ば強制的に、日経新聞に毎日、費やすことには違和感を持っていました。この時間、勉強をしたり考え事をしたり、家族とコミュニケーションを取ったりすれば、もっと価値の高い人生を過ごせるのに、と。朝の緊張感がないということは、リラックスできるということですから。

3:人事情報や訃報が把握できなくなる

人事異動の情報や、訃報をチェックするのも営業マンの仕事です。取引先のキーマンに何かあれば、電報を打ったり贈り物を送ったり会合に出席したり、何かと対応が必要になるからです。自分のカウンターパーティーだけではなく、上司の対面、会社として付き合いがある人を把握していることも大切です。

うわあ、今思い出しても面倒ですね。いやわかりますよ、これをごく自然に、高いレベルでやれる人は一流の営業マンです。成功する人は実にさりげなくこういう情報に対して反応していることでしょう。ただ、やらされ仕事としてやる分にはこれはやはり、最悪の作業です。大企業だと、取引先も多いですからね。

4:経済情勢がわからなくなる気がする

一番懸念されるのがこれでしょうか。半強制的にでも日経を「読まされて」いると、自分の興味が無い分野にも一通りの見識が付き、意見を求められれば一応は言えるというレベルになりますが、それがなくなると自分が興味のある情報しか追わなくなります。その分、興味のある分野の理解は深くなりますが。

もし、私が一度も日経を精読するという日々を送っていなければ、経済情勢はわからなくなっていたことでしょう。その日々があったから、今少しくらい新聞から遠ざかっても何となく、付いていけるということかもしれません。もう少し時間が経ってみないと、ここの結論は出ませんね。

5:「私の履歴書」が読めなくなる

実家は読売新聞を購読していたのですが、幼き日の私は新聞とは「コボちゃん」とテレビ欄がメインだと思っていました。植田まさし先生は天才であり、かりあげクン、フリテンくん、すっから母さんなど、一連の作品にまで手を伸ばし、読みあさったことは良き思いでです。話が完全に逸れました。

何が本筋かというと、私は高校まで実家にいたのですが、新聞を読んで面白いと思ったことがなかったんですね。インターネットはありませんでしたが、本を買ってきて読んでいる方が面白いじゃないかと。今でも、日経で読んで面白いと思うのは「私の履歴書」くらいです。これが読めないのはちょっと、寂しいです。

結局、あまり困らない

ということで、結論は「今のところ」という留保付きでこれです。新聞の定期購読をやめてもあまり困らない。インターネットの情報だけでは危うい感じはしますが、ネットと書籍を併用しつつ、たまに新聞を買って読む、というくらいで十分で、新聞を定期購読する必要はないのではないかと思っています。

まあ、今後コンサルを本格的にやっていく中では、資料として日経電子版くらいは契約しておいても良いかと思いますが、毎日精読する必要性は感じません。これを読んでいるあなたがまだ若いのであれば、ある一定期間は「修行」として新聞を読み込んでみるのは有意義だと思います。

就職活動でおじさんを相手にするなら、日経を読んでおくのが一番、手っ取り早いです。なぜなら、採用担当のおじさんはそれしか読んでいないからです。「表面的であさはかな知識だなあ、このおじさん」と内心バカにしつつ、それに合わせてあげることも社会人としては必要なスキルなのですよ。それでは、また。

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