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信用の器 フラスコ

何をするかより、何をしないかが大切

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

会社を離れて起業をしてしまえば何をするのも、またしないのも自由です。当然ながら何もしないと収入がありませんから、「空いた時間=悪」という脅迫観念がつきまとうのも事実です。しかし、起業家がリソースに限りがある中で意味のあることをするためには、何をやらないかが大切なのではないかと思います。

以下は私が、シナジーブレインがしないことです。人によってこれは違うでしょうけれども、参考になる部分もあろうかと思います。

お金のためだけの仕事をしない

一番やってしまいやすいことなので、これはかなり意識しています。極端な話だと、空いた時間にアルバイトをすれば、その分収入は伸びるんですよね。そこまで酷くなくても、専門性を活かしながら1日1〜2万円程度になる仕事というのは結構、話を頂くことがあるんです。それを、断る勇気を持つということです。

金額が低くても、ブランディングや集客になる仕事であれば、やって良いのです。むしろタダでも良い。無報酬で将来に繋がる仕事と、2万円でその場限りの仕事なら、必ず前者を選ぶべきです。理論的には、1日5〜6万円でもその場限りなら断るということなのですが、正直それくらい貰えるとなると迷いますね(笑)。

時間は有限で、もっとも貴重なリソースです。それを切り売りするくらいなら、サラリーマンを続けてた方がよほどマシです。そうしなくても良いように、資金を貯めてからの起業をするんです。とはいえ、焦る気持ちはどうしても持ってしまうので、日々焦りとの闘いですね。

安売りをしない

これも同じです。15万円の商品に対して、「もう少し安ければ・・・」という反応をする人は必ず現れます。どんなものでも、安くすれば売れるんです。しかし、一度それをやってしまえばブランドも損なわれますし、なによりセルフイメージが崩れます。自分自身が商品価値を信じることができなくなってしまうんです。

コンサルタントが薄利多売をするようになったら悲惨で、まさに貧乏暇無しという状態になります。正規の料金を払ってくれるはずのクライアントも離れていき、値上げなんて夢のまた夢です。何より、忙しいので商品の付加価値を高めることに割くエネルギーと時間が無くなります。一生、負のスパイラルです。

それよりも、正規の料金で購入をしてくれるクライアントに出会うまでマーケティングをしたり、商品の付加価値を高めることに注力するべきだと思います。なので私は、一切の値引きをしない(キャンペーン価格や、サービスレベルに応じた段階的な価格設定はあり)と決めています。

戦略に従わない行動をしない

前の二つでほぼカバーされていますが、戦略が正しいとすれば、それに従ってビジネスをやっていれば必ず結果は伴います。結果が出ないなら戦略を修正する必要があるのかもしれませんが、戦略に従わない行動を闇雲に取るべきではありません。大体、戦略に従わない行動を取っているコンサルタントなんて、嫌でしょう(笑)?

戦略に従った行動であれば、例えそれが無報酬であっても、どれほど過酷であっても、必ずやり遂げます。そうでないものは、徹底的に排除していくことが、パフォーマンスを最大化すると考えます。とにかく額に汗をかいて、頑張れば頑張るほど成功する、というものではないのです。戦略無き努力は徒労です

「名刺交換会」に参加しない

とりあえず、人脈を広げることは戦略上も有効なのではないかと思ってしまいます。確かにその通りです。なかなか前に進まない焦燥感から、とにかく人脈を得たい、名刺交換をしたいと「名刺交換会」の類いにハマってしまう人も多く見かけます。しかし、これは思い切って、排除しています。

確かに、名刺を100枚配れば、中には将来のビジネスに繋がる出会いも含まれている可能性が高いでしょう。一方で、名刺交換会ではあまり役に立たない「時間泥棒」的な繋がりが多いと感じます。ネットワークビジネスに人や保険屋さんがセールスをかけて来たり、テーマもなく「とにかく会いましょう」と言ってきたり。

なので、単なる「名刺交換」を目的とした会は収支がマイナスだと考えています。名刺交換会やパーティーの類いは慎重に見極め、有意義と判断したものだけ参加するように心掛けています。

波長が合わない人と仕事をしない

そして最後がこれです。戦略にも合致している、お金にもなる、ただこの人と一緒に仕事をする気になれないと感じた場合にどうするか。これは極めて難しい判断ですし、正直まだ徹底できていません。ただ、これをやっておかないと、長期的に繁栄しないだろうということは直感的に分かっています。

波長の合う・合わない、好き・嫌いというのは侮れなくて、何か本質的なものを見抜いているはずなんですね。恐らく、「合わない」と感じる人と共同で行うビジネスは、どこかで破綻するはずです。少なくとも、伸びなくなる。途中で面白くなくなり、自分の気持ちがついてこなくなるのかもしれません。

起業をして、自分の判断で全てを決めることができる以上、正しいと考えることを徹底するのは完全に自己責任です。強い意志をもって、やりきりたいものですね。それでは、また。

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