「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

美しい理論は、泥臭く実践しながら学ぶべき

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

私は、基本的には「考え過ぎ」というくらい、かなり深く考えてから行動する方です。そんな私の目から見ても、いつまでも学んでばかりで、行動をしない人が多いように思います。「何も考えずにやれ」とは決して言いませんが、学ぶにしても実際にやってみながら学ぶのが、良いと思うんですよね。

まずはリサーチ、リサーチ・・・

何かを始めるときに、まずは同じようなことをやっている人のことを調べるというのは正しいです。実際に私も、何か新しいテーマに取り組むときには必ず関連書籍を3冊くらい買ってきて読み、ネット上で業界のことやライバルのことなどをざっと調べます。場合によっては、近いテーマのセミナーに出たりもします。

そのこと自体は、無駄な失敗を減らして成功に近づく確実な方法だと思いますから、どんどんやるべきでしょう。しかし問題は、そのプロセスが何ヶ月も、場合によっては何年も続くという人がいるということです。「今、リサーチしています」「考えています」という状態が長く続くというのはもはや、何もしていないに等しいのではないでしょうか。

いわゆるノウハウコレクターという状態ですよね。何かビジネスをしたいと思って調べ始めたら、あれも気になるこれも気になると情報の「仕入れ」ばかりやり続けて目的を見失ってしまい、気がつけば実際にビジネスをやっている人のお得意様になってしまっているという。「目を覚ませ!」って言いたくなります(笑)。

最高のやり方が見つかってからやる、の間違い

「勝てるビジネスモデルが見つかったら、起業するんです」という人もいます。有名な会社にお勤めのサラリーマンの方で多いですね。気持ちは良くわかります。大企業のビジネスエリートの目から見ると、この世の中は飽和しているように感じるんです。まともにやって、うちのような大企業に勝てるわけがないと。よほど良いスキマを見つけて優秀な仲間を集めて、うまくやるのでなければ、起業なんかしたら死ぬと。

本業は手を抜かずにビジネスの研究をして、もし素晴らしいアイディアが浮かんだ場合には起業も選択肢になってくる、その場合の準備は怠らないという考え方です。これも、何もせずに本業だけやっているよりは遥かに良いと思いますが、重要なパーツが一つ抜けています。それは、「実際にやってみる」ということです。

企業に勤めながら、セミナーの一つも開催してみて下さい。最初の一歩としてはブログも良いですが、いくらかでもお金が稼げるものがより良いでしょう。集客のノウハウなんてどんなに学んでいても、実際にやってみれば「うわぁ、ホントに誰も来てくれないんだ」ってことがわかりますよ(笑)。

学ぶのは、やり方のヒントを探すため

そうやってうまくいかないという現実にぶちあたりながら、切実に危機感を持ってヒントを探すという態度で学ぶ方が、単に机上で学ぶよりもはるかに効率的です。同じ本を読んでも、得られる知識が変わってくるはずです。人事異動などで新しい職場に配属されたときの本は、吸収力が違うでしょう?危機感が違うんです。

人間の脳は、生きるために必要なことしか記憶しないようになっています。これはもしかしたらいつか使うかもしれない、なんていうくらい優先順位の低い情報は決して定着しません。逆に、これは知らないと明日死ぬかもしれないという情報は絶対に忘れません。だから、使わないけど学ぶ、というのは効率が悪いんですね。

成功者は小さく早く、失敗している

セミナーなんで、「私はこれで失敗して、大変だった。それを乗り越えて成功した。だけど皆さんには同じ失敗をして欲しくない。大丈夫、私が教えますから」っておっしゃる先生、見たことありますよね。これを聞いて、「ああ良かった、先生の下でなら失敗しなくて済みそうだ」なんて考えてはいけません。

その先生に教わったあなたが、先生を越えることは決してないでしょう。ここで得るべき教訓は、失敗しないためのノウハウなどではなく、「ああ、この先生は過去に大きな失敗をしたからこそ、成長して今があるのだな」ということです。先生が打ち立てた美しい理論よりも、その失敗に本質的な価値があるのです。

泥臭くやってみて、失敗すれば良い

なので、「失敗しないように、全てを学んでから行動する」という考え方は間違いです。「学びは、より良いやり方のヒントを探すためにある」というのが正しい態度でしょう。ちょっとだけ最初にリサーチして必要最低限の知識を学んだら、あとは走りながら、転びながら学びましょう。

致命傷にならないやり方で、最初は失敗すれば良いんです。会社を辞めて起業をして失敗するのは致命傷に近いですが、セミナーをやってみるとか自分のコミュニティを立ち上げてみる、ブログを書いてみるなんていうのは失敗しても失うモノはたかがしれています。だったら、失敗しないだけ損なんです。

行動をすると、フィードバックが得られますから、行動を修正するチャンスが得られます。そのときに学びが足りないと感じれば、行動を続けながら学べば良いのです。下手でも良いので、まずは一歩を踏み出しましょう。そうすることで、学び最大化されます。それでは、また。