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信用の器 フラスコ

ビジネスをするならネットとリアル、どちらが「正解」なのか

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画フォーラム代表の安田修です。

ビジネスを立ち上げるに際しては、「システムなんか作ってないで、リアルでやれ」と「リアルでなんてナンセンス。とっくにネットの時代でしょ」と両方の意見があると思いますが、実際のところどうなんでしょうか。

300人を目指す中での焦り

この2週間、新システムと取っ組み合いをしていて、当然ながらその間は人に会う量がかなり減りました。そこに費やした労力とお金もかなりのもので、開発期間で言えば設計から10ヶ月くらいかかっていますし、まさしく一人の子供を生み出したような感覚があります。これだけコストをかけて、失敗したら取り返しがつかないのではないかという恐怖があります。

また「300人にならなかったら解散」と宣言している中で時間はどんどん減っていき、残り67日で144人というかなりのハイペースを余儀なくされる状況です。システムなんか作ってないで、リアルで走り続けていたらもっと楽に達成できたかもしれないですね。システムができたからといって、すぐには人が増えないと思いますしね。長期的な効果は大いに期待していますが。

ビジネスは、リアルで動く

サラリーマンとして15年と起業してから2年半、ビジネスをしてきましたが、つくづく「ビジネスが動くのはリアルの場だなあ」と思います。AmazonやGoogleは別として、圧倒的に大部分のビジネスは人と人が顔を合わせた時に動いています。料亭で接待したりゴルフをしたり、イベントや交流会に出席したり、ランチを食べたりお茶を飲んだりする時に、お金が動きます。

なので「人と会うのは古いから、ネットビジネスで起業する」なんていう発想の人(多いんですよ)に相談されたら、それは違うんじゃないのとアドバイスをします。リアルで稼げない人がネットで簡単に稼げるかというと、そんなことはないんじゃないかと思います。どうしてもリアルが苦手なので仕方なくネットで稼がざる得ない、ということならまだわかりますけどね。

インターネットが起こした革命

とは言え、インターネットがビジネスの概念をひっくり返したこともまた事実です。情報のコストが圧倒的に下がり、右から左に商品を運ぶだけみたいな付加価値の低いビジネスは最初に消えてなくなりました。AIやロボットが進化してくれば、人間に残される仕事はイノベーションとコミュニケーションの2つしかないのではないかな、と私は考えています。

なので、起業をする人には「コンピューターが苦手」なんてことが許されないと思うんです。例えばFacebookすら使えないというレベルだと、よほど抜きん出た能力がない限り生き残っていくのは難しいでしょう。インターネットなんて今や最低限のインフラであり、空気みたいなものです。息をするように当たり前に使えないと、そもそもスタートラインに立てません。

システム≠インターネット

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの文章でシステムとインターネットという2つの言葉をごちゃごちゃにして使っています。でもこれ、すごく感じる誤解なんですよ。システムというと、インターネットを使ったあれでしょ、みたいな。いえいえ、そんなことないですよ。コンピューターすらなくても、システムというのは成り立ちます。

システムというのは仕組みであり、「系」なんです。入力と出力があって、その間の処理を決めると。この決め事、ルールづくりがシステムなんですね。電話で注文を受けて1時間以内に出前を届けるとか、それだってシステムです。私が2年半かけて作ってきた人生計画フォーラムというのは、システムそのものなんです。今回のリリースは何かというと、それを「見える」ようにしただけなんです。インターネットは普通、スマホ対応も当たり前です。でも、そこはシステムそのものではないんですよ。

システム思考の必要性

結局、何を言いたいかというと「ネットかリアルか」なんていう議論自体がナンセンスなんですよ。ビジネスが動くのはリアルの場だけであり、スモールビジネスであってもネットを使わないという選択肢は最初からありません。大切なのは、常にシステムをイメージしながら動くことだと思います。全体の流れの一部に、当然に人と会うというプロセスがあるわけで。

自分の労働力という資源を動かすのは、システムの一部なんですよね。そこには「こうすれば成功するはず」という仮説があって、入力があって出力があって。確率論で成り立つ仮説を検証するためには標本数が多くないといけないので行動量が必要になる。そのプロセスをより効率的にやろうと思ったら、ここで投資をするのが良いんじゃないかと思っただけのことです。

サラリーマンでシステム部門にいた時は「この経験はキャリアの中でどう生きてくるのだろうか」と疑問でしたが、会社を辞めてから一番役立っているのは、実はここで培った「システム思考」でした。人生って、面白いものですよね。それでは、また。