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信用の器 フラスコ

ベンチャー企業の資本政策を考える

フラスコ代表、安田です。今日は参加を予定していたイベントがキャンセルになったので、『起業のエクイティ・ファイナンス』など何冊かを読んで勉強しました。せっかくなので考えたことを共有化します。

エクイティ・ファイナンスってなんなんす?

エクイティ・ファイナンスなんて言葉を聞いた瞬間に「日本人なら、わけのわからない横文字を使うんじゃない!」っていう怒りにも似た気持ちになる方も多いでしょう。わかってしまえばこれ以上わかりやすい言葉はないのですが、強いて言うなら株式による資金調達、ってことですかね。厳密にはちょっとずれますが。

銀行からお金を借りる融資については、住宅ローンや消費者金融もあるのでどなたでもなんとなくイメージできると思います。株式会社の場合には、融資の他に株式を追加で発行する「投資」っていう形で資金調達をすることができるんです。

起業家が最初に自分で300万円とか資本を出すんですけど、これを他の人にも出してもらって、お金を集めてそれを元手に事業をしましょうと。融資ではないので返済は不要ですが、会社の権利を分け合う形になります。単純に創業時に知り合いに300万円出してもらったら、会社の権利の半分はその人のものになるというわけです。

ファイナンスの専門家としては

実は私、このあたりの話は結構、詳しいんです。日本生命という日本を代表する機関投資家の、大きく分けると投資部門にいましたから。小さく分けるとその中の融資部門なので、本当の専門は融資ということになりますが、企業にお金を貸そうと思ったら株式の話も詳しくないとできないんです。

特に晩年(笑)は、買収ファイナンスなんかを担当する部署にいましたし、バイアウト・メザニン投資(これについては長くなるので詳細割愛)を行うメガバンク系のファンドに出向させてもらったりして、投資の専門家って名乗ってもそんなに大きくは嘘ではありません。

ただ、さすがにその分野でコンサルタントを名乗るほどではありませんし、いち起業家としては自社の株式を100%保有しており、このあたりは今まで放置していました。それを改めて今、学んでみたのはなぜでしょうか。一つには純粋に面白い、ということもありますが、これから必要になる予感がしているんです。

スモールビジネスにエクイティの知識は必要か

今のフラスコは副業からコーチやコンサルタント、士業といったスモールビジネスを主な対象としています。「目一杯リスクを取って急成長し、5年で上場を目指す!」というような鼻息の荒いスタートアップ企業や投資家をサポートできるようなサービスは取り扱っていません。

ただ、フラスコを含めて最初はスモールビジネスであっても、いずれは上場を目指すような「勝負ビジネス」に出るタイミングは来る可能性があると想定しています。そのときに、早い段階から資本政策について知っていないと大きなトラブルになります。

冒頭に例として挙げた、自分で300万円・知り合い300万円という状態でスタートした会社は、それだけでもう上場することができない可能性が高いです。始まった瞬間に終わってる、というやつです。友達と3人でお金を出し合って起業、も非常に危険なパターンです。でもこれどちらも、割と良くある話だと思いませんか。

投資はいずれ、フラスコの大きなテーマとなる

「それの何が悪いんだ?」と思った方、『起業のエクイティ・ファイナンス』かその前作の『起業のファイナンス』を読んでみてください。上場を目指していなくても起業家なら、エンジェル投資家という善意を装った悪質な詐欺師に捕まらないためにも、エクイティについて最低限の知識は必要だと思います。

いずれは、副業から始めてサラリーマンを卒業してスモールビジネスを育て、勝負ビジネスに出る起業家をサポートする機能を、フラスコは揃えていきたいと考えています。また、その起業家に資金を提供する投資家に向けたサービスも、提供するつもりです。フラスコは投資と起業のプラットフォームになっていくんです。

投資と起業の生態系を創る

本書で著者の磯崎 哲也氏も主張していますが、日本に必要なのはイノベーションであり、起業と投資の生態系(エコシステム)です。私が考える「誰もが自由で、好奇心あふれる生き方ができる世界を創る」というミッションにも、それが必要なんです。

サラリーマンが「稼ぐ力」を身につけるだけでは、本当の意味で自由で好奇心あふれる生き方はできません。もちろんそれでも大幅に前には進むのですが、そこがゴールとは私には思えないんです。もっと先の、世界を変えるようなイノベーションを生み出すことによって、自由と好奇心を手に入れる人達を増やしたい。

イノベーションを生み出す生き方こそが自由で好奇心にあふれた状態だとも考えていますし、そのイノベーションによって世界を変えることができるということもあるでしょう。私がフラスコを通じて実現したいのはそういうことであり、「投資」というのは「稼ぐ力」と並んで重要なキーワードに、なってくると思うんです。

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