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信用の器 フラスコ

長期的に考えて、戦略を練ることの重要性

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

本当にごく最近ですが、私の「長期的な視点でモノゴトを考えること」は、もしかしたら一種の才能なのかもしれないと思えてきました。私にとってはごく普通のことなのですが。

小さな頃から

息子と話をしていて思い出したのですが、そういえば私は小さな頃から大人になったあとのことや、下手すると自分が死んでしまったあとのことを考える傾向がありました。学生の自分は大人になるための準備をしている「準備中の自分」であり、社会に出てからが本当の人生だと、小学生くらいから考えていました。

高校を卒業するとき、別離の悲しみにくれる同級生を冷ややかに見ながら、卒業文集に「人生これから」と書いたような。田舎で育ったからという要素はあるかもしれませんが、特にいじめられていて現実逃避をしていたというわけではありません。ごく自然に、将来に照準を合わせて生きてきた気がします。

サラリーマンになり「大人になった」と思えるようになったあとも、これで終わりではなくて、この先にもっと面白いことがあるはずだと考え続けました。今より面白い仕事が社内にないと確信したとき、ごく自然に起業という選択肢を採っていました。今でも、もっと面白くなるはずだと思って日々を送っています。

日本生命での経験

ニッセイでは企業向けの融資の仕事が長かったのですが、生命保険会社の融資部門というのは、保険料の預り期間(運用の世界では、デュレーションと言います)が長いので、それに合わせて貸付も長い期間で貸すことが多いんですね(負債と投資の期間を合わせることを、ALMなんて言います)。

優良企業を相手であることが前提ですが、長ければ10年とか20年、簡単には「返してくれ」と言えない条件で、お金を貸すことになります。そうすると、その会社が20年間倒産しないということを社内に説明しないといけないわけですが、これがまた大変なんです。小冊子みたいな資料を作って、説明に回ります。

今が儲かっているからといって、その会社が20年後も儲かり続ける保証はありません。会社が変わらなくても、社会の方が変わりますからね。世の中がどう変化してもこの会社は生き残ります、なぜなら・・・。という説明です。そこで自然と、長いスパンでモノゴトを考える訓練を受けてきたと今は思います。

余談ですが、「文章が上手」と褒めて頂くことがあるのですが、それはかなりの部分がこのときの訓練によると考えています。「てにをは」や文章の読みやすさ、構成など、様々な角度から「これでもか」というくらい色々な人に突っ込まれ、鍛えられるので。相対的に、ブログを書くくらいなら凄く楽に感じます(笑)。

長期的に考えることの是非

そんなわけで、長期的に考えることは私にとって自然なことなのですが、人によっては「10年後は」という話をするとものすごくイヤな顔をするケースがあります。「そんな、明日のこともわからないのに10年後のことを言って。私はそういうの、逆に不真面目だと思います」くらいの反応です。なぜか怒っている。

これはおそらく、人生観なんですよね。いくら10年後の備えをしたところで、明日死ぬかもしれません。それは私も同意します。だったら今日を精一杯楽しもう。それも良いと思います。そんな風に思えたら、幸せでしょうね。ちょっと羨ましいです。私はそういう風に考えることが、できませんから。

大事なのは、異なる考え方をする人が存在するということなのだと思います。みんなが長期的な視点だけを持って足元の仕事をしなかったら、会社は潰れます。事実、シナジーブレインも長期的な施策を打ちすぎて、経営が安定するまで1年間近く時間がかかりました(苦笑)。しかし、その逆もまた真です。

目の前に注力する人だけしかいない会社もまた、いずれ傾きます。社会は変化しますし、顧客の嗜好も変化しますから。トンネルを必死に掘る人は会社の宝ですが、その方向が正しいかどうかを考える人も1人くらいは必要です。社長がそれを得意とするなら良いですが、そうでない場合には私の出番があると思うのです。

人生と経営における長期的視点の有用性

ですから、「長期計画」と聞いて親の敵に会ったようなしかめ面をする人にこそ、長期計画が必要なのだと思います。方向が間違っていたら、どんなに早いスピードで移動したとしてもその効果は大幅に減ってしまうか、下手すると逆方向に進んでマイナスになります。人生も経営も、行動しない・動かないのは最悪ですが、どうせ動くなら正しい方向に進みたいですよね。

10年後のことはわかりませんし、明日死んでしまうかもしれないのは確かですが、逆に100年後も生き続けなくてはいけない時代になるかもしれません。そのとき、どの方向に努力を積み重ねておくべきか。そういう視点で長期計画を作ってみるのも、悪くないと思うのですがいかがでしょうか。それでは、また。