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「人生計画書」が「人生計画書」である理由

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

先日ある方から、「これは『人生計画書』よりも『人生シナリオ』の方が良いのではないか」とのアドバイスを頂きました。確かに、人生計画という言葉自体はありふれていますし、なぜこの名前にしたんだっけな、と振り返ってみたのでそのことを書いてみます。

「カタカナ名」でない理由

考えてみると確かに、「シナリオ」もそうですがライフプランとかライフシミュレーションとか、そういう名前にした方が、受け入れられやすい気もします。これにしなかった理由は、ひとえにファイナンシャルプランニングと一括りにされたくなかったからです。

私はファイナンシャルプランナー(FP)でもあるので、「人生計画書」の中にはファイナンシャルプランニングの要素も入れてはいます。ただ、世の中ではFPの仕事と言うのは、「不安を煽って保険や不動産を売る人」という認知がされている部分があり、そこと明確に差別化をしておきたかった。

カタカナ・外来語には確かにスマートな印象はあるけれども、モノを売るための仕組みというイメージ、いわばビジネス臭が強くなるように思いました。あまり斬新な名前を付けても、怪しさだけが際立つことになりますし。でも言われてみれば、人生シナリオ、くらいならそのイメージは強くなくて、バランスが良いのかもしれませんね。

「将来設計書」でない理由

では、人生設計書とか人生計画表、あるいは人生航海図、人生地図でも良かったのではないでしょうか。逆に将来計画書とか将来設計書、生涯計画書や生涯設計書でも良かったかもしれません。夢の計画書、目標設計図、将来航海図・・・言葉の組み合わせは無限です。その中で、なぜ人生計画書なのか。

それは、「事業計画書」という言葉とシナジーを出したかったからです。

私はコンサルタントであり、事業計画書に深くコミットする形で事業を展開させていくつもりです。事業計画作成支援のプロであるつもりです。そんな中で、個人の人生にもこの事業計画書の考え方が活かせるはずだ、というのが「人生計画書」の原点になっています。

会社経営に事業計画書があるように、人が生きていく上では人生計画書があるべきだ、と考えたわけです。事業と人生は、言葉の大きさとしても釣り合いますから、この名前を付けるときに余り悩みはありませんでした。夢やお金のことを正面から語るなら、「人生」という大きな言葉を使わないのも、逃げだと思いますし。

敢えてもっと言えば、人生計画という大きな言葉の割には、SEO上そこまで強い競合が見当たらなかったこともあります。何にしても、「人生 計画」という言葉でSEOの上位を取れるようになれば、コンサルでやっている事業計画書の方にもプラスの波及効果があり、面白くなってくると思います。

シナジー効果はあるのか

なので、言葉自体はもしかしたら「人生シナリオ」の方が良いのかもしれません。事業計画書とのシナジー効果が加わって、初めて「人生計画書」が優位になってくるという感じでしょうか。M&Aの世界ではこの、シナジー効果が出るから大丈夫、という判断が幅を利かせているのですが、これがまた、結構怪しいんです。

何が怪しいかというと、過去記事のシナジーブレインって何ですのんでも少し触れましたが、シナジー効果というのは、簡単には定量化できないんですね。1+1=4になるから、3の価格で買っても得をすると言って意思決定をするのですが、1+1が2なのか3なのか、誰にもわからないんです。

1年経って成功だったか、10年経ってどうなのか、それでも良くわからない。別の名前で同じように10年やってみることはできないので、比較対象がないからです。だから、コンサルトのシナジー効果があるから「人生計画書」という名前が良いんだ、という論法は、我ながら眉唾もんなんですよ(苦笑)。

決めるのは自分でしかない

で、何が言いたいのかというと、結局そのあたりは色んな方のアドバイスをお伺いしつつ、自分で決めるしか無いということです。すべからく、ブランディングに関することは正解がありません。だから本当に、180度違う角度でのアドバイスが可能な領域です。アートなんです。

2人の能力の高いコンサルタントがいたら、全く異なる、しかも互いに完全に矛盾するアドバイスをするなんてことは普通です。例えばブランディングについて、どうやったら成功するんだろうという答えを、コンサルタントに求めてもダメなんですね。彼らは知識や経験は持っていますから、それを引き出しつつも、判断はあくまで自分です。

結局、2人のコンサルタントはどちらも正しいんです。でも、2つの正しい意見の折衷案はきっと、正しくないんです。白か黒か、迷ったときに灰色の決断をするのは最悪で、白ならば白、黒ならば黒と決めて、あとはそれを徹底してやり切る。究極のところ、信念を持ってやりきれば、方向性はどちらでも良いとまで言えるかもしれません。

経営をするということはそういうことだし、人生というのも本来、そういうものなんだと思うんです。それでは、また。