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信用の器 フラスコ

徹底的にパクる一方で、アドバイスには従わない

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

私は良いと思うものは徹底的パクる一方、人からのアドバイスには多くの場合、従いません。幼少のころよりそうなのですが、「素直じゃないなあ」と良く言われます。でも、人からのアドバイスに素直に従いすぎると、事業は失敗すると思うんですよね。

「この子は協調性がありません」

小学校3年生くらいからですかね、私の通信簿には「協調性がない」と書かれ出しました。そしてそれは今に至るまで、変わっていないような気がします。例え相手が年長の方であっても、起業家として大先輩であっても、アドバイスは聞くことはありがたく聞きますが、その通りにしようとは思わないことが多いですね。

前に少し書きましたが、あまりにも田舎で高校まで育ったので「この人達の言うとおりにしても、自分が望む大学には入れないだろうな」という考え方を早くからしていました。サラリーマンになってからも、「旧態依然のやり方をこのまま続けたらマズいけど、変われないだろうな」とか割と冷めた目で見ていましたし。

何が正しいかは、いつだって自分の頭で考えざるを得ないんですよね。そして起業をした今、ますますそれが必要な環境に身を置いていると自覚しています。正しいと思ったものは徹底的にパクりますし、そう思えなかったものは先生からの教えでも従わないか、せいぜい試してみて、しっくり来なければあっさり捨てます。

良いものは徹底的にパクる(TTP)

考えるといっても、それこそ知識・ノウハウのレベルのことをいちから考えても無駄です。1+1はどうして2なんだろうか、証明してみようという発想では、学者になるには良いでしょうけど実業の世界では遅すぎて生き残れません。1+1=2であることは受け入れて、もっとも正しい1+1=2を実践しているモデルを探し、模倣します。知識・ノウハウにそれほどの価値はありません。コモディティとして利用するだけです。

もちろん、特許があるものとかはダメですよ。法律の範囲内で、徹底的にパクります。略してTTPです。必要に応じて、オリジナルの人には仁義を通す必要があることがあるかもしれませんが、その人に敬意を表しつつ世の中に広げさせて頂くというスタンスです。その上で、自分だけのオリジナルの部分を探せば良いんです。

人からのアドバイスには従わない理由

先輩のアドバイスに従わないことが多い理由は、その人と私は同じ問題に同じ前提で取り組んでいるわけではないからです。先輩がやってダメだったから止めておけと言われても、私はできるかもしれない。得意不得意、置かれている環境、時代、全てが違いますから。やってみないとわからないじゃないですか。

話を聞かないわけではありません。アドバイスの中に「いいな」と感じる部分があればすぐにパクりますよ。それも徹底的に(笑)。「先輩からのアドバイスだから」という理由で盲目的に従うことがない、ということです。責任は全てその先輩ではなくて、自分にかかってきますからね。

自分に合ったものを取り入れるしかない

世の中は、「生態系」なんだと思うんですよね。環境は時々刻々と変わっている。その中で、以前通用したはずの手法は通用しないし、失敗したことがチャンスに繋がっていることもある。誰かが失敗しても、違う人がやれば成功する事もあります。それこそ、先人がやり方がヌルいか運が悪くて失敗しただけかもしれません

パーツパーツは徹底的にパクリ、場合によってはシステムごとパクることもありますが、それで市場にぶつけてみてテストして、おかしいところは適宜チューニングつまり修正して、場合によっては捨てて、「自分だけの」システムを作っていくしかない。それしか生き残る方法がないんですよ。

全ては自分の頭で考えて、決めること

丸パクリとか言っていてあれですが、変化の激しい生態系の中で事業をやって生き残っていくには、いちいち自分の頭で考えて決めるしかないんです。小さく早くテストを繰り返す。だからパーツである知識やノウハウには時間をかけていられません。つまりパクりと人のアドバイスに盲目的に従わないことはセットなんです。

競争環境は、昔よりは厳しくなっていることは間違いないでしょう。それは、参入が容易になっているからです。参入のコストが下がり、知識・ノウハウがコモディティ(汎用品)化してしまって、誰でも事業を起こせる時代だからこそ、こんな考え方をしていかないといけないのではないかな、などと思うのです。

幸い、私はパクることも自分の頭で考えることも得意ですから、なんとか生き残っていけるのではないかという気がしています。まあ、この時代に起業をしている人達はみんな「自分だけは大丈夫」と思っているのかもしれません。やっぱり、厳しい時代ですかね。それでは、また。