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信用の器 フラスコ

就職活動は自己分析と手数(10万字の長過ぎる自己紹介11/50)

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画マスターコーチの安田修です。

この記事は、人生計画フォーラムのコミュニティ・プラットフォーム・システムの開発に関するクラウドファンディングプロジェクトが40日後の7/7(金)までに200万円の目標額を達成するために毎日2,000文字以上、書いています。さて、そろそろ就職しますか。これから就活する人のために、ちょっと上から目線で書きますよ。

銀行員になるんだろうなあ

高校のときから漠然と、「いずれは自分のビジネスをしたいけど、まずは銀行員になるんだろうなあ」と思っていました。お金を通じて世界を知りたいというか、お金を制するものが世界を制するというか、そういう感覚がありました。今でもこの感覚はありますが、もしかしたらそれって銀行ではないのかもねとは思います。

母に「日本生命に決まったよ」と電話で報告したら「実は銀行員にだけはなって欲しくなかったから、ちょっと安心した」って言われて驚きました。そんなのも、言わない人なんですよね。徹底してやりたいことをやらせて貰っています。もっとも、事前に言われたら意地になって逆に銀行員になってしまっていたかもしれませんが。

就職活動も情報戦

情報戦と割り切って大学生活を乗り切ってきた私にとって、就職活動はより純粋な情報戦だとしか思えませんでした。だから誰よりも早く動き出して、まだ北海道採用戦線が始まっていないうちに自腹を切って東京に行って、金融機関の説明会を受けたりしていました。東京の学生のレベルを見たい、とも考えていました。

で、やっぱり北海道と東京の温度差はあるけれども、十分に通用はするなと確信しました。むしろ、こんな激戦区ではなくて北海道で就職活動ができるというのは、なんて恵まれているんだろうと気付きました。北海道で北海道大学っていうのは、東京で東京大学であるのと同じことですから。会社からもそれなりに大切にされるんです。

自己分析と業界・企業研究を徹底的に

自己分析ってまだまだ死語ではないですよね?ノートに自分の強みや弱み、思いなんかを書いて考え抜くんです。何がキミの幸せ、何をして喜ぶってやつです。あ、これJASRACに課金されますかね。それはともかく、日記・旅日記の他には、ノートに書いて考え抜くという経験をしたのはこのときが初めてです。

自己分析と並行して、業界・企業研究も怠りません。最初は大きく業界ごとの特徴を調べて、興味のある業界についてはドリルダウンして各社を比較して特徴を言えるようにしておく。本命の企業群については財務諸表まで目を通して、志望理由を作り込み、自分の強み・弱みと整合性を取る。今だとSNSもチェックするんでしょうね。

そうすると自己分析が足りないことに気付くので、また戻って分析して、企業からの質問に自分の言葉で答えられるように問答集を作り、とはいえもちろんマニュアルも読み込んで・・・と徹底的にやります。「ありのままの自分を見て欲しいから対策しない」なんて、怠慢以外の何ものでもありません。「マニュアル通りにしか答えられない」っていうことは、マニュアルの読み込みと、考え抜くプロセスが甘いんです。

手数が多いものが勝つ

そういう分析・研究以上に大切なのは、手数(てかず)です。面接にしたってSPI試験にしたって問われることは大体決まっていますから、できるだけ早く多くの経験を積んだ人が有利です。なので業界問わず大手なら、トップ3社ずつくらい全てにエントリーしました。当時は紙ベースのエントリーシートも多くて、それでも資料請求レベルでは200社超くらいになったように記憶しています。

さすがにそういう、場数を踏むためだけのためにエントリーした会社とは話が合わなくなります。もうそこは割り切って、メーカーに行ってあえて「金融志望です」と言い切ったり、志望理由を聞かれて「現時点でそこまで御社を志望しているわけでもありません」と答えたりして、やっぱり落とされるわけですけど、度胸はついてきます。

採用なんて所詮は予定調和なので、企業が求めることを嘘のない範囲で返してあげれば通るんです。そういうことが場数を踏めば感覚としてわかるようになります。そうなればしめたもので、どんな会社からでも内定が貰えるようになります。そして進捗が早かった名だたるメガバンクと、日本生命の最終面接という段階になりました。

決め手になるのは結局・・・

就職活動では「嘘はつかない」と決めていましたから、内定を複数貰うのはそのポリシーに反することになります。なのでどこか一つに絞らないといけない。長期的な視点で資産運用や企業評価ができること、当時はメガバンクは再編の嵐であり相対的に純血の生保が良く見えたということもありますが、最後は平凡ながら「働いている人が良いところ」で日本生命に決めました。

実際に日本生命には強力な学閥もありませんし、北大だから主要な仕事はさせてもらえないなんていうこともほとんどありません。メガバンクと比べれば、チャンスがあるんですよね。多分、これは間違っていなかったと思います。優秀な、人間としても魅力的な人が多いのも事実でしょう。良い会社なんですよ、実際。

唯一にして最大の誤算は、低迷している経済はいずれ復活し、間接金融が力を取り戻し、もう一度バブルがやってくるだろうという読みが外れたことです。まさかそれから15年もの間、日本経済が衰退を続けるとは当時の私には読めませんでした。今だって15年後に何が起こるかなんて読めているわけではありませんが。それでは、また。