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信用の器 フラスコ

初めてのセミナーではネット集客をするな

長期的な視点であなたの夢を目標に変えて実現する、人生計画フォーラム代表の安田修です。

サラリーマンの頃って、もし自分がセミナーをやったらすぐに多くの人が集まると思っていました。他の人のセミナーに参加してみても、この程度のレベルでこれだけ人が来て5千円とか平気で払うのだから、普通にできるなと。知り合いに声をかけて、ネット広告をちょっと工夫すればすぐに利益も出せるだろうと。もちろんこれ、大間違いでした。

知り合いは突如「都合が合わなく」なる

会社で堂々と言えるかどうかは別にして、知り合いに「今度セミナーをやるよ」と言えば、表面的には応援してくれる人は多くいます。友人などは「予定が合えば行くよ」と言ってくれるでしょう。私のところに来てくれるサラリーマンの方にも「自分は友達が多いので、セミナーをやればたくさん人が来るはずです」という方は多いです。

はい、では3千円で良いので、セミナーをやってみてください。きっと、驚くほど多くの人が「その日は都合が合わなくて、残念。応援してます!」という感じになるはずです。知り合いの中に3千円払ってわざわざセミナーに来てくれて、バックエンドまで真剣に検討してくれる人が何人いるか。私の場合は実際友達も少ないのですが、そんな人はほぼ、ゼロでしたよ。

ネット広告は砂漠に水をまく感じ

そして、セミナー初心者が次に取り組むのがネット広告です。GoogleとかFacebookに恐る恐る数千円とか、思い切りの良い人は数万円を投入して、セミナーの広告を打ちます。1日経ち、2日経ち・・・いいね!や「興味あり」は付くものの、参加がない。参加ボタンが押されても、正式申込がない。申込後、入金がないままドタキャン。

ネット広告は簡単に見えますがそれできちんと費用に見合った効果を出すのは実は難しく、適当に使った数万円は、ほとんど効果がないまま砂漠に水をまくように消えていきます。そもそも、最初はいくらの広告で何人来てもらったら成功なのかという仮説もなくやっているので、気がついたら経営的には意外に深い傷になっていたりします。

誰も来なくて、心が折れてやめる

知り合いも当てが外れ、ネット広告も空振りした結果、セミナーには誰も来ないことなんて普通です。1人や2人来てくれたところで、20人くらい来るかもしれないと思って大きな会議室を予約したのに、完全に赤字です。そんな少人数でセミナーなんて格好悪いから、キャンセルしてしまおうか・・・。誰かとコラボしないと無理かな。

そうやって、心が折れます。自主開催のセミナーなんて二度とやるもんか。もしくはもっと実力が着いてからやることにしよう、と。ここまで、色々と間違いがあるのですが、わかりますでしょうか。コピーライティングの技術とかそんなレベルではありません。最初から、考え方がいくつも間違っているのです。

そもそも、セミナーで利益を出すのか?

まず、セミナーには情報提供型と顧客獲得型があります。最初はバックエンド商品がきちんとできていないので結果的に情報提供型にならざるを得ないかもしれませんが、本来やりたいこと、セミナーをしようと思ったきっかけはビジネスを軌道に乗せたい、すなわち顧客を獲得したいということだったのではないでしょうか。

だとしたら、セミナーに20人も来てもらう必要は全くありません。せいぜい8人、実際には4人も来てくれれば十分で、もしかしたら1人でも、その1人がお客さんになってくれればセミナーとしては大成功なんですよ。お客さんも欲しいけど、セミナーでもそれなりに利益を出したいというのがブレています。フロントセミナーは赤字で良いんです。

実際には赤字だと精神衛生上あまり良くないので、4人部屋を予約しておいて2人くれば一応黒字、くらいで良いのではないでしょうか。人件費とか、細かいことは言わないでおきましょう。そう考えると、参加者が1人でも丁寧にセミナーをやってみようという気になりませんか?積み重ねた開催実績は、いつか実を結びますしね。

最初のセミナーは日程から決めない

起業のコンサルタントの方は「セミナーをするならまずは日を決めて、会場を予約して告知をしてしまえ!」という背中の押し方をする人が多いと思うのですが、私はこのやり方はあまり良くないと思います。結局は期待した人が誰も来なくて、心が折れてしまう可能性が高いからです。

初めてのセミナーをするときには、どうやるのが良いのか。ネット集客は論外で、SNS集客もあまり良くありません。集客の王道は実はリアルです。友人・知人がいればそこから、声をかけられる人がいなければちょっと勇気を出して交流会に出ましょう。交流会は苦手ですか?安心してください、私もそうでしたし、今でもそうです。

でもそうやって面と向かって人に声をかけてセミナーの内容を説明すると、お世辞でも「面白そうですね」と言ってくれる人が出てきます。そうしたら、「いつなら参加して頂けますか」と畳み掛けて(笑)、その日に開催をしましょう。まず参加者を2人捕まえてから、開催日を決めるんです。これで、確実に第1回が開催できます。

さすがにいきなりバックエンドなんて売れませんよ。それでも、一連の流れを人前で話したということは自信と実績になり、参加者の方はアンケートくらいは協力してくれるでしょう。そうやってフィードバックループを回し始めたら、ビジネスが動き始めます。まずはそこからですよ。それでは、また。