「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

ジョブホッパーに未来はあるか

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

先日、「ジョブホッパー」の友人に相談されました。いわく、何回も転職を経験したけれども、本当は何がしたいのか良くわからなくなってきた、とのこと。なので今回は、転職と幸せの関係について考えます。

ジョブホッパーとは

2〜3年くらいの短いスパンで次々と転職を繰り返していく人のことを、ジョブホッパーと言います。ジョブホッパーは一般的には転職市場では価値が少しずつ落ちていくと言われています。まあ、どうしても「採用しても2年くらいで辞める可能性の高い人」と見られるのでそれも仕方ないでしょう。

ところが、必ずしもそういう人ばかりではありません。中には高い専門性を磨きながら、次々とカッコいい名前の外資系企業を渡り歩くというタイプのジョブホッパーもいます。私の友人も、そういう人です。人柄も良く、仕事も恐らく(一緒に働いた事はありませんが)かなりできます。

国内大手で専門性を身につけ、そのスキルを外資系に売りつけ、そこで更に高い専門性を身につけつつ顧客を確保して、顧客を根こそぎ引き連れてより条件の良い外資へ。こういうサイクルが回ると、上昇気流に乗れるんです。端から見ると大成功のキャリアを歩んでいるようにしか見えない彼が、一体何に悩んでいるというのでしょうか。

 マズローの欲求5段階説

そこで、コーチングの技術を活かしながら話を聴いていくと、大体問題の所在はこんな感じでした。

・その時々で条件の良い仕事をやってだけであって、やりたい仕事をやっていない。
・根本にある原因は、ゴールを設定していないことではないか。
・独立起業でやりたいことをやれる方が良いが、そういうスキルは身に付いていない。

まあまあ、持たざるものから見れば贅沢な悩みではありますよ(笑)。年収が低くて結婚できないとか、明日の不安に震えているとかそういうレベルではありません。マズローの欲求5段階説で言ったら5段階目ですよ。自己実現の欲求、ですね。一応引用しておきます。

人間の基本的欲求を低次から述べると、以下の通りである。

1.生理的欲求(Physiological needs)
2.安全の欲求(Safety needs)
3.所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
4.承認(尊重)の欲求(Esteem)
5.自己実現の欲求(Self-actualization)

しかし悩んでいる本人にとっては、生理的欲求が深刻な悩みであって自己実現の欲求が大したことがない悩み、ということではないわけです。むしろ、人間的な欲求であるだけに自己実現の欲求に関する悩みは深いと言っても良いのではないかと思います。

 夢とお金の関係

幸せになるためには夢とお金の両方が必要です。彼は別に意識してお金を追ったわけではありませんが、仮にお金だけを追っていくと、全てを手に入れた後にこういう状態に陥ります。お金なんて無い方が幸せだという誤解は、高次の欲求に関する悩みが深いから、生じるわけですね。

自己実現の欲求は、なかなか解決法が見出せない。どんなにお金を出しても、自分の夢、ありたい姿がわからないとどうしようもないわけです。逆にありたい姿、やりたいことが明確であってもお金が全く伴っていなかったら、やはり幸せにはなれません。夢を追ってさえいれば貧乏でも幸せだ、というのもそれはそれで幻想です

マズローで言えば、「夢があってお金がない」という状態は「お金があって夢がない」よりも低い次元で悩んでいるということになります。「夢もお金もない」よりは気分的にマシかもしれませんが、理想の状態からはほど遠いと言って良いでしょう。

従って、夢とお金は車の両輪だ、というわけです。お金を稼ぐ能力のある人(例えばエリートビジネスマンや経営者)ほど、早い段階で夢(ビジョン)を明確にしておく価値があるということにもなります。私が提供したい人生計画書も、そこに焦点を当てているというわけです。

なぜ人生計画書コーチングが必要か

将来的な転職や起業を考えるサラリーマンは多いのですが、相談できる客観的な立場の人が周囲にいないのが通常です。また、お金の問題についても同じで、客観的な立場の相談相手を見つけることは困難です。お金については、そもそも相談すること自体がハードルが高いですよね。

上司に相談すれば慰留されますし、転職エージェントに相談すればとにかく転職してみましょうと売り込まれます。同僚や友人には「何を贅沢なことを言ってるんだ」と一笑に付されますし、奥さんに相談すればどうしても給与の話になります。FPにお金の相談をすれば、保険か不動産か、そのFPが取り扱う商品を売ろうとするでしょう。

このように、あらゆる人はポジションを持っていますから、公正・中立な立場で相談をできる相手というのはいないのです。私は、コンサル・コーチとして極力中立的な(クライアントを応援する)立場で、夢とお金のサポートができるサービスをしたいなと思い、「人生計画書」作成コーチングを思い立ちました。

そんなわけなので、お時間があれば是非、セミナーにご参加頂けると大変嬉しいです。それでは、また。