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信用の器 フラスコ

コンサル・コーチなどの「小さな起業」に必要なシステムとその費用

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

設備投資を前提としない「小さな起業」に必要なランニングコストは、シェアオフィス(自宅でも可)、名刺などの広告費や交際費、自分への給料や社会保険費用が大きなところです。しかし、実はその他に、忘れがちなものとして「システム費用」があります。今回は小さな起業に必要なシステムとその費用について、纏めます。

リザーブストック

過去記事『リザーブストックの使い方』で書きましたが、これは本当に優れたシステムです。メルマガやステップメールの配信、セミナーの管理、個別面談のスケジュール管理、paypalを使った物販や電子決済、何より見込み顧客との履歴管理が全て一カ所でできますから。

感覚としては、有能な秘書を一人雇ったような感覚です。とりあえずは無料でもほぼ全ての機能が使えますが、きめ細やかな顧客管理をしようと思えば、プロフェッショナル以上の機能が欲しくなります。プロフェッショナルで年間56,980円です。月換算で5,000円弱ですが、安いと感じます。

freee

会計・税務をどうするかは迷うところでしょうが、スタートアップの段階で税理士に丸投げしてはいけません。最初は「起業支援」などと安くしてくれるかもしれませんが、一度丸投げしたが最後、そこから一生抜け出せなくなります。意志を持って、自分の会社の数字は自分で把握するべきです。

そのためには、freeeは現時点でベストな選択だと思います。特に自動入力機能が優れていて、事業用に銀行口座とクレジットカードを分けておきさえすれば、そのデータをオンラインで取り込み、日頃の会計処理の8割くらいが自動的に終わるイメージです。毎月数時間が、節約できているような感覚です。これは大きいですよ。

費用は、個人事業主なら月980円、法人なら月1,980円です。freeeを知ってしまえば、弥生などの既存の有力ソフトも割高に感じることでしょう。記帳代行や面倒な決算処理は大幅に削減され、税理士さんは受難の時代を迎えるという未来を感じさせる、優れたソフトです。

ホームページ関連

本社サイトは、できれば最初からプロの手を借りて、きれいに作り込んだ方が良いです。しかし、その後の運営コストまでは支払ってはいけません。ランニングコストはできるだけ圧縮するのが小さな起業の大原則です。WEBサイトも、「メンテナンスは全て自分たちでやる」これが基本です。

ですが、サーバーやドメインといったところは費用をケチるところではありません。サイトの安定性・信頼性はネットを起点とする起業のコアですから。言わば、自社サイトは店舗ですので、華美にする必要はありませんが、いつでも開いていて、確実に使える状態に保っておく必要があるのです。

ヘテムルでサーバーをレンタルすると、レンタル料が月1500円くらい。ドメインの維持費用、ムームードメインでは「co.jp」だと年3,780、それ以外だと年1,000円前後です。この他に電子決済などで信頼性を高めようと思うと独自SSLが必要となり、ヘテムルだと年18,000円ですね。

なんだかんだで月2〜3千円の費用がかかるのでバカにできませんが、ひと昔前と比べると、これも劇的に安くなりました。費用対効果を考えると、無料に拘るのは賢い選択とは思えません

PPC広告

システム費用というよりは広告費なのですが、忘れがちなのでついでに書いておきますと、ネットで集客をするならPPC(Pay per Clic)広告が最有力な選択肢です。今だとgoogle AdWordsかYahoo!プロモーション広告が一般的です。忘れてはいけないのがFacebook広告で、これが実は一番コストパフォーマンスが高いのではないかと感じます。

ただ、そのコスパについては非常に巧拙が問われるところで、漠然と広告を垂れ流してしまうと数万円でも数十万円でも、砂漠に水を撒くようにあっという間に無くなってしまいます。それでいて、コンバージョンは全く得られない、つまりお客さんが全く獲得できないことも普通に起こり得ます。

PPC広告はうまく使えば、無料に拘ってかけることになる膨大な労力を、一気に圧縮できる可能性を秘めています。ここも、投資としてお金をうまく使うべき分野です。

Google関連と各種SNS

あと、少人数での協業にはGoogle apps(月500円〜)やGoogleドライブが適しています。Google関係だと、Google analyticsやGoogle AdWordsのキーワードプランナー、Googleカレンダーなどの各種ツールを使いこなす必要もあります。Google+もオーサーランクを向上させるという情報もあり、侮れません。

この他に、FacebookにTwitter、LINEやアメブロ、はてなブックマークにNewsPicks、自動投稿(bot)のシステムやフォロワー増加ツールなど、無料ではありますが、実に多くのシステムを使いこなす必要があります。無いとダメというわけではありませんが、使いこなしたら有利になるということはもはや「必要がある」ということです。

こんなところでしょうか。念のため言い添えておくと、システムはビジネスの一部分でしかなく、より重要なのはリアルでの繋がりや仕組み作りです。だからと言ってシステムを軽視するのは、小さな起業の最大のメリットの一つを放棄するということです。それでは、大企業に太刀打ちできるはずがありませんよね。それでは、また。