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本気で結婚したいのなら、女子力を高めてはいけない

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

最近、アラサー女性の婚活について記事を目にする機会が増えたように思います。私としてはそれには極力触れないのが安全なのですが、気持ちとして放っておけなくなってきたので、敢えて言いましょう。婚活で本気で結婚したいのなら、女子力を高めてはいけない、と。

婚活と女子力の切ったら切れる関係

最初に女子力の言葉の定義を確認しておきましょう。Wikipediaによれば(最近こればっかり、太線筆者)、

女子力は、輝いた生き方をしている女子が持つ力であり、自らの生き方や自らの綺麗さやセンスの良さを目立たせて自身の存在を示す力、男性からチヤホヤされる力。

コラムニストの小田嶋隆は、女子力は、厄介な言葉で人によって定義が違うとしている。女性誌では単に「フェミニンな魅力」であるがニュアンスは、ハイファッション志向の高飛車な月刊誌では「モロにファッショナブル寄りな概念ないしは美意識」に近いもの(後略)。

婚活の定義は良いですよね。結婚をするための活動のことです。合コンをしたり、知り合いに紹介を頼んだり、結婚相談所に登録したりという活動の一環に、「女子力を高める」というものが入っているのが一般的だと私は認識しています。料理教室やエステに通ったり、ネイルに凝ったり、習い事をしたり。

で、女子力という言葉の定義に醸し出されていますが、多くの場合女子力アップは、「自分のため」というニュアンスを多く含みます。多くの男性にとって、ネイルの質は女性の評価に関係がありませんし、ホットヨガとか茶道もピンときません。料理はできたら嬉しいですが、何もフランス料理ができる必要はなく、肉じゃがくらいで十分です。男性目線に立っていない女子力アップがあまりにも多いように思えます。

何だか、これ途中で目的を見失ってしまったのではないかな、と感じることが多いんですよね。男性は基本的に、女性を技能とか身につけているものとか、そういうスペックでは評価しません。選ばれるのは結局、何にもできないお嬢様です。これは私が言ったんじゃありません、大黒摩季さんが「夏が来る」という歌で歌っているんです(古い)。何でも知ってる女王様になってしまうと、結婚は遠のくばかりです。

婚活とコンサルの切っても切れない関係

女子力向上そのものを否定しているわけではありません。より良く生きていくための女子力向上であれば、別に良いと思います。ただ、それってもはや婚活とは関係なくなってしまっていますよ、と言いたいのです。婚活における女子力アップの問題点は、いつの間にか男性目線を忘れてしまったことです。顧客不在ですね。

ここでちょっとこのことに関係して、私が日々頭を悩ませている経営コンサルタントの営業の話をします。私は婚活とコンサル営業には、ある共通点があると感じています。それは「形が無いものが商品であり、売り込もうとすればするほど失敗する」ということです。

コンサルなどの高額商品には、顧客は潜在的にニーズを持っていますが、「買って下さい」と言われた瞬間にその商品に価値を感じなくなります。高額商品は売り込めば価値が下がるので、顧客が自分から寄って来てくれる仕組みを作る必要があります。婚活も同じなのではないでしょうか。

コンサルに限らず、ビジネスで成功するためには、マーケティングの知識は必須です。婚活も同じで、いわば高額商品のマーケティングなんだと思うんですよね。勉強によるコンサル力の向上や女子力向上は成約確率と殆ど関係がありませんが、マーケティングは効果的であると思います。

ポジショニング

マーケティングには様々な分野・手法がありますが、ここでは例として「ポジショニング」だけを取り上げます。ポジショニングとはグロービスによれば、

ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。ポジショニングを検討する際は、顧客の視点に立つことが重要である。

ざっくり言うと自分の強みは何かを認識し、競合に対する差別化をはかることです。孫子の兵法で言うところの「敵を知り己を知れば百戦危うからず」です。婚活で言えば、まず己を知り、ライバルを知り、どういう相手を対象とするかの戦略を考えることでしょう。ここでは顧客(男性)の視点に立つことが重要です。

具体的な例を挙げるとわかりやすく、また話としても面白くなると思うのですが、よりシビアな感じになるのでここでは止めておきます。ただ、ひたすら戦略もなしにハイスペック男性を追い求めるのだけは、すぐに止めた方が良いですよ、とだけ申し上げておきましょう。販売において「価格設定」は超重要です。

婚活はマーケティングである

ということで婚活とは、マーケティングなんだと思います。自らのポジショニングを決め、差別化をはかることで結婚という高額商品の販売を目指しましょう。もし女子力を高めるのであれば、その一環としてマーケティングを一度、しっかり学んでみることもプラスになるかもしれませんね。

念のために申し添えておくと、結婚の是非とか適切な時期とか、女性は男性に選ばれるものなのだ、とかそんなことは私、ひとことも言ってないですからね。ただ女性の「婚活」とは男性を潜在顧客とした高額商品の販売であり、重要なのはマーケティングだなって思っただけです。それでは、また。

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