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「起業支援」の話が、何となく噛み合わないのはなぜか

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

人生計画では「起業支援」を掲げているので、最近は色んな人とその話をするのですが、ひとくちに起業支援といっても色々な種類があり、起業支援をしている人同士でも話が噛み合わないことが多いなと感じています。

スタートアップの支援

起業支援の王道はこれなんだと思います。スケールを追究し、上場を目指すような若きベンチャーを支援する、それが起業支援であると皆さん考えています。なので、私が「話が噛み合ない」と感じることがあるのだと思います。これについては、過去記事「スタートアップとスモールビジネスの違い」も参考にして下さい。

彼(女)らの起業には、「守り」という概念がありません。倍々ゲームで拡大、スピードこそが命、守りなどという悠長なことをしていては目的地に辿り着く前に食料が尽きます。2〜3日徹夜することも当たり前、始めるには若ければ若いほど良いでしょう。大企業でのサラリーマン経験など、何の役にも立ちません。

当然ながら、生存確率は低くなります。それでも若ければ、失敗しても何とかやり直せるかもしれません。とにかく知識が無いので、直接的に役に立つ助言をしたり、取引先のマッチングをしたり、人材の世話をしたり。一番良いのは自ら投資をしてあげるのが最大の支援になるでしょう。ザ・起業支援という感じですね。

スモールビジネスの支援

一方で、士業などのスモールビジネスの支援もあります。少なくとも人を雇ったり、設備投資をする予定はなくて、自分一人と家族を食べさせていければそれで良いという起業。これだって立派な起業です。そして、年齢層は比較的高めで、家族持ち、サラリーマン経験がある人も多いでしょう。

この種類の起業支援の特徴としては、失敗が許されないということです。年齢が高めで家族を抱えた起業に失敗すると、その後が若くて独身の人に比べると大変です。必然リスクを抑えて、確実に長く生存できる戦略を採ることになります。支援の仕方も、販売の仕方や仕組みづくりなど、より現場に近いものになるでしょう。

シニア・主婦の起業の支援

この層の起業はかなり増えており、今後も増加が予想されます。数としては、一番多いかもしれません。特徴としては、収入面などで多くを求めていない、がつがつしていないということです。生活は既にできるけれども、プラスアルファの収入が欲しい、または生きがい・やりがいを求めて起業をするというパターンです。

活動できる時間や自己投資に使えるお金に制限があることが多いのもその特徴です。支援の仕方としてはビジネスのやり方のレクチャーやITのサポート、仲間作り、メンタルサポートが中心となるでしょう。

週末起業の支援

会社を辞めずに起業をする、夜と週末だけ社長になるという副業的な起業が週末起業です。会社に内緒のケースが多く、顔や個人情報を露出させずに、いかにビジネスを展開していくかのサポートが必要になります。勉強熱心な方が多いのですが、リスクには非常に敏感で、お小遣い稼ぎという感覚の人も多いですね。

サラリーマンの独立支援

色々と書きましたが、私がメインと考えているのは上のどれでもなくて、サラリーマンの独立支援なんです。主に、起業前のステージに対するサポートです。大企業でまじめに働いていて、起業には興味があるけれども踏み切れない人達の支援を、「起業支援」と呼んでいるんです。だから噛み合ないんですね(笑)。

こういう人達に必要なものは、メンタルブロックを外すことです。そのためには夢を明確にして、お金の知識と裏付けを得て、行動を計画化する、そしてその全てをサポートするコーチと仲間が必要だと。他の誰よりも、3年前の私が欲しかったものを全て揃えたのが私のやっているサービス、人生計画フォーラムなんです。

大企業でそれなりの経験を積んでいますから、それを活かしてまずはスモールビジネスで成功することはそんなに難しくありません。家族がいるなら、リスクは最小にしなくてはいけないので、十分な事前準備が必要です。そうして得た独立・自由をベースにして事業のスケールを求めるなら、求めれば良いと考えます。

何に情熱を燃やすか

ということで、ひとくちに起業支援と言っても様々な種類があり、どれが正解ということはありません。夢の実現には人によって違う形があり、支援にもそれに合ったそれぞれの形があるでしょう。大切なのは、プレイヤーもサポーターもそれぞれが自らの情熱を燃やせる分野で、取り組めば良いということです。

私は自身の経験から、サラリーマンが起業をする際に頼りになるサービスが世の中に無いので、今はそれを提供することに使命感を感じています。と同時に、最近では経営者が抱える悩みにも貢献したいと強く感じたりもしているので、今後、この想いは変化していくものだとも考えていたりします。それでは、また。

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