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信用の器 フラスコ

人は自分で思っているほど、頭の中で複雑なことを考えられない

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

「安田さん、どうやってそんなことを思いついたんですか?」なんて聞かれることが多いのですが、私も自分がどうやって考えているのかは良くわかりません。ただ一つ確実に言えるのは、書くことです。書くことによってアイディアや仕組みは生まれ、育ち、まとまっていっていると言っても過言ではないでしょう。

日記は20年、ノートは7冊

これはちょっと恥ずかしいのですが、私は日記をつけています。20歳の時からの習慣なので、もう20年続いていることになりますね。事業のアイディアや記録については日記とは別のノートに書いていて、これも大小のノートが合計で7冊目になります。ブログももう300記事くらいになりますが、それとは別にです。

なので、相当書いている方ですよね。あ、メルマガや小冊子にFacebookなどもありますから実際にはもっと書いていますね。これ、アイディアが溢れ出て止まらないから書き留めているというわけではなく、書かないとアイディアが出ないし頭の中の整理ができないから仕方なく書いているというのが実情なんです。

書くことで気付くことが多い

何かのテーマについて腕を組んでうなりながら考えていても、それって「下手の考え休むに似たり」だと思います。思考がぐるぐると同じところを巡回して、全くまとまらないでしょう。少なくとも、私はそうです。書かないで複雑なことを考えて結論を出せる人は、本物の天才だと思いますね。

思えばこれはサラリーマンをしている時もそうでした。新入社員の頃は自分の能力を過信していましたから、メモも取らずノートもあまり使わず、ぱっと思いつくことで課題を解こうとしていました。ところが、みるみる複雑になる仕事を前にして、「書かないと思考を整理できない」ということに気がつきました。

それこそ、それまで完全に軽く見ていた「図を書いて考える」なんてことが重要だったりするんです。単に、それまでさほど複雑なことを考えたことがなかっただけなんですよね。なので私に言わせれば、社会人で天才でもないのに書いて考える習慣がない人は、つまるところあまり複雑なことを考えていないんだと思います。

自分のことは自分が一番わからない

自分の強みや弱み、果たすべき役割などを考えるときも同じです。自分のことはわかっているようで、言語になっていないのが普通ですから。将来どうなれば幸せと言えるのか、またありたい姿はどんなものか、そのためにはどういう経路を辿れば良いのか、何でも書いて考えないとそれなりの結論に達することはできません。

「自分のことは自分が一番、よくわかっている」というのは完全に、錯覚です。自分のことは、正しい外観を見ることもできないし、声も聞くことができないし、どんなときにどんな表情をするのか、そんなことすらわからないんです。せめてノートに書きながら考えることで、少しは見えてくるかもしれません。

誰かに話すという方法もあるが

できれば、誰かに話をじっくり聞いてもらうのが良いでしょう。家族や友人でも良いのですが、そういう身近な人の自分のありのままの姿を飾らずに話すことは難しいですから、できれば客観的な視点で見てくれる「プロ」とキャッチボールしながら考えをまとめていくのが望ましいでしょう。要するに、コーチングです。

コーチングの技術は人生をより良くするためには有益ですから、必要とするときに普通にコーチを雇えるくらいに、もっとこの国にも広がると良いですね。私たちが人生計画コーチという資格を認定しているのも、人生計画とコーチングの親和性が非常に高いからです。人生に必要な、スキルだと言えるでしょう。

ブログを書くのは、実は頭の整理になる

考えをまとめるにはコーチングがベスト、次善がノートに書きまくることだと思うのですが、ブログを書くという手もあります。ブログはアウトプットというだけではなく、頭の整理になります。あるテーマについて考えたいというときに、そのネタでブログを書いてみると案外、気付きがありますよ。

「ブログをやっていて、ネタ切れしたらどうするんですか?」と聞かれることもありますが、考えるべきことはいくらでもありますから、それがすなわちネタです。必ずしも、知っていることを書くのではないんです。タイトルを書いてから考えたら良いんですよ。そうしたら、頭の中がまとまります。

今日のこのテーマだって、タイトルだけを思い付いてその他に書くことは何もない状態から書き始めています。小見出しを書いて、本文を書いているうちに「あ、そうだそういうことだ」と話の筋が通ってくるんです。本当に、そんなものなんですよ。それでは、また。