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信用の器 フラスコ

ある日突然サイトが死ぬ 〜今回のシステムトラブルに学んだこと〜

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

先週の土曜日から月曜にかけて、3日間近い長時間に渡って、人生計画協会のサイトがアクセス不能となっていました。大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。「なかったこと」としてただ沈黙して進むのが賢いようにも思えますが、せっかくの失敗事例なので、学んだことをあえて共有化しておきたいと思います。

サイトへのアクセスが不能?なぜ?

10月1日の朝、突然協会のサイトがアクセス不能になる事象が発生。最初は「ちょっとサーバーの調子が悪いのだろう、時間が経てば復活する」と思っていました。しかし、人生計画フォーラムのイベントページ作成や複数IDでのログインなど機能追加をしていたこともあり、念のためサイトを作ってくれた会社に調査を依頼。

「ドメインが停止状態になっている。料金を支払っていないのではないか」「いや料金は1年分、纏めて支払っている」等のやり取りを経て、当日の朝のうちに「法人設立時の仮登録がそのままになっており、6ヶ月以内に本登録をしないと契約が解除される」ということの対応漏れであることがわかりました。

確かに、人生計画協会は一般社団法人の設立登記に先んじてサイトを作ったので、本登録が必要なことは認識していました。単純な、対応漏れ。何の警告もなく突然ドメインが消滅することには驚きましたが、完全に非はこちらにあります。当たり散らすべきシステム担当者もいません。全て自分が悪い。これ、辛いですよ。

ドメイン業者とその上位機関

私はこっちのサイトも協会のサイトもムームードメインという業者さんを使ってドメインを取得しているので、すぐにそちらに問い合わせを出します。土曜にも関わらず、10時からチャットで対応して頂けるので、メールでの回答を待ちきれずに10時になった瞬間にそれも使いました。彼らの対応は、かなり早かったです。

ただ、ドメインを復活させるにはJPRSというドメインを管理する上位機関に申請しなくてはならず、そこに時間がかかるかもしれないとのこと。この辺はかなりはしょって結論だけ書けば、JPRSが土日には動かず、月曜になってからようやく対応してくれて、手数料を払って復活ということになりました。

サイトトラブル中に起こったこと

そんなわけで、半年の仮登録が終了したタイミングが土曜だったという不幸も重なり、私の単純ミスがほぼ3日間のサイト停止という重大な事態に発展してしまいました。会社によっては、3日間もサイトが止まれば大損害が出るところです。うちもかなりシステムの効率化は進めているので、少なくとも私は発狂しそうになりました。

何しろ、協会のサイトがなければ鳴り物入りで投入した人生計画フォーラム説明会のイベントページも見れないし、フォーラムへの申込もできないんです。これらはFacebookに生の申込ページだけ貼付けて最低限の対応をしましたが、ご迷惑をおかけしましたし、皆さまから失った信頼も大きかったと感じています。

そんな中、生の申込ページから入会をして頂いた方が2名もいらっしゃったり、苦情どころか暖かい励ましの言葉を頂いたりして、ありがたいなあという気持ちで一杯になりました。一方で変な話ですが正直に言えば、少しだけ「なんて社会的な影響力が小さいのだろうか」という、悔しいような気持ちもあったんです。

システムの大切さと限界

あまり言っていませんが、私が社会人になって最初に配属されたのはシステム部門でした。ホストコンピューターのデータベースをアセンブラ言語を使ってメンテナンスする仕事、といえばわかりやすいでしょうか。わかりにくいですよね(苦笑)。とにかく、SEとしてマニアックなシステムの仕事そのものをしていました。

なのでシステムの大切さと限界もよくわかっているつもりですし、ビジネスを組み立てていく上で大切な「システム思考」も人よりは強いと思います。基本的な考え方として、仕事が増えることがわかったらまずは作業を増やさない業務の設計を考え、人を雇う前に必ずシステム(投資を含む)で対応できないかを考えます。

極端な話、「10万人のコミュニティプラットフォームを自分一人で運営する、究極的には手から離すにはどうしたら良いか」という命題を立てて日々、考えているんです。人もシステムの一部ですし、お金の流れ、情報の流れはコンピューターを使わずとも全てシステムの一部です。そんな風に考えている気がします。

システムトラブルを越えて

人生計画協会が標榜する「コミュニティプラットフォーム」とはすなわち、システムそのものなんです。今は手作業でやっている作業も将来はコンピューター(もしかしたらAIかも)に置き換わることでしょう。人が増えればシステムへの投資は大きな金額になると考えていますし、社会的な影響力も大きくなるでしょう。

どこか1カ所が止まったあるいは破られたときに甚大な被害が出るような設計にしてはいけない。片肺でも飛ばせるように、フェールセーフな「やわらかい」システムを作っておかないといけません。効率性だけではなく、多少コストを支払ってでもシステムのレジリエンスを確保しておくことが、大切だと思います。

システムは空気のようなもので、順調なときには存在に気付きませんが、トラブルが起これば痛みを伴います。だからこそこういうときに、将来の理想的なシステムの設計を組み立て直しておくのは、単にミスを反省することよりもはるかに、重要なことだと思うのです。それでは、また。