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起業家がダークサイドに堕ちないために

夢とお金の専門家、シナジーブレインの安田 修です。

ビジネスをやっていると、「ダークサイド」の存在を意識することがあります。ジェダイの騎士として正義のために闘っていたはずが、ほんの一歩足を踏み外すとダークサイドに堕ちる。起業をすると特に、自由度が高い故にダークサイドとの距離は短くなり、危険だなあと感じています。

スター・ウォーズと私

ご存知のように、ダークサイドとは映画『スター・ウォーズ』の中で正義の味方であるジェダイの騎士であった「あの人」が堕ちてしまい、ダース・ベイダーを生み出したあれです。エピソードⅦに備えてこれから過去の作品を初めて観る人もいるでしょうから、ここでは一応ネタバレを最小限に止めておきます。

ブログに書くからと言って、私がスター・ウォーズに詳しいかというと全くそんなことはなく、今まで全く観たことがありませんでした。先日、DVDを当たり前のようにエピソードⅠからレンタルして見始めてしまい、公開順はⅣが先ということをググって知ったという、ど素人状態です。しかもまだⅢまでしか観ていません。

素人なりに良くできた話だと感じ、特にダークサイドというのは、起業家にとって堕ちやすいところだよなと変なところで共感した次第です。あの人がダークサイドに堕ちたのもほんのちょっとしたきっかけからであり、しかもその大部分が善意ですよね。しかも、ダークサイドに堕ちると能力的には強くなるという。

何となく、「フォース」の本来の力がダークサイドに堕ちたときに初めて発揮される、つまりフォース自体がそもそもダークサイドを組み込んだ仕組みなのではないか。もっと言うと、この世の中はダークサイドの存在を前提として成り立っているのではないかというような、何だか変な気持ちになりますね。そういう意味で、発想に刺激を与えてくれる良い映画です。

自己啓発・情報商材の誘惑

危うくスターウォーズの話だけで終わるところでした。本題ですが、ビジネスをやっていると「ダークサイド」への誘惑があります。特に私は夢とお金、人生計画という怪しげな自己啓発や情報商材とは切っても切り離せない内容をフィールドとして選んでいます。正直、それらを売ろうと思えば簡単だなと思うこともあります。

これがダークサイドからの誘惑なのでしょう。法人向けのコンサルティングも、「安全・確実で年間10%超で回る投資案件」や「画期的な節税スキーム」とかいう商品を売って回れば、あっという間に多大な利益が出ます。事実、それで凄く儲かっている「同業者」もたくさんいます。しかし、我々はあえてそれをしません。

他にも、代理店を作ってネットワークビジネス(≒ねずみ講)の仕組みを導入すれば瞬く間に会員が増えることはわかっていますが、それもしません。それは我々がジェダイの騎士だから・・・ではなく、それは短期的には絶大な効果はあっても、決して長期的に成功できる方法ではないと考えるからです。

なので、それら怪しげなビジネスのことは常に研究して、取り入れるべきは取り入れます(例えば、今回人生計画フォーラムはちょっとそれっぽいランディングページを作りました)が、彼らと同じやりかたは徹底して排除します。自社とクライアントの長期的な成功にだけ、コミットしていきたいと思うので。

即効性を求めるクライアント

逆に、なぜ世の中にはこんなに怪しげな商品や商法が多いのかと考えると、原因の一つはクライアント・消費者が即効性を求めるからなのではないかと感じます。努力することなく、時間をかけず、確実に自分を変えるあるいは利益をあげたい。気持ち良くなりたい。そのためにはお金はいくら出しても構わない、という風潮。

少し考えればそんなものあるはずがないことくらいわかるはずなのに(気持ち良くなる、くらいはあるかもしれませんが)、です。人生や会社を本当に変えたかったら、自分の頭で考えて方向性を定め、時間をかけて、苦痛を伴う努力をしないといけません。それでも、絶対に成功するとまでは言えないのが現実です。

そういう「消費者」が多いから、だったら彼らを少し気持ち良くさせてあげて、派手に稼げば良いのではないか、という「ダークサイド」が口を開けるという面があるように思います。もちろん、鶏と卵の要素もありますが。その誘惑に勝ち、それをやらないということには、それなりにエネルギーを使います。

ダークサイドに堕ちないために

ではどうすればダークサイドに堕ちないのかなと考えた結果、私は「自分の子供に説明できないことはしない」ことに決めています。これはどんなクレドよりも強力ですよ。「パパはどんな仕事をしているの」という質問に対して、「大人になったらわかるよ」ではなく、きちんと説明できることだけをやっていけば良い。

「あの人」も、自分の行動が子供達(パダワン)に説明できるかと考えることができれば、引き返す道もあったと思うんですよね。思うに、真っ当に生きるということは、子供にでも嘘をつかずに説明できることだけをやっていくということではないでしょうか。それでは、フォースの共にあらんことを。

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