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マインクラフトと起業資金の集め方

人生計画であなたの夢を目標に変えて実現する、シナジーブレインの安田修です。

最近のマイブームは、WiiUのマインクラフトというゲームです。夜遅くまで遊んでしまって、ちょっと眠いんですよね。私は基本的にゲームを禁止しているのでこれを自分で買ったんじゃないんです。8歳の息子が頑張って買ったものなのですが、今回はそこで気付いたことを書きますね。

安田家のゲームとの付き合い方

私は本来、かなりのゲーム好きです。特にじっくり考える戦略系のゲームが好きで、やっていると時間を忘れてしまい仕事に(下手すると健康に)かなりの影響が出るので、社会人になってからは基本的に禁止しているんですね。たまに、「市場調査」と称してスマホで流行のゲームをちょこっと試したりはしますけどね。

子供がめちゃくちゃ欲しがったので、押し切られるかたち(でもちょっと嬉しい)で半年くらい前に我が家にもWiiUがやってきたのですが、最初にスプラトゥーンとマリオメーカーを買って以来、ソフトは買ってなかったんですよ。この2本は長く遊べますし、実際まだちょっと味は残っている感じです。

何しろ、安田家のルールは「WiiUはパパのもの。子供たちはパパがいるときにしかやってはいけない。ゲームは1人1日30分」という厳格なものですからね。私は日曜日しか家にいませんし、イマドキのゲームだと週に30分ではなかなか進まないんです。でも息子も私に似てゲーム好きなので、ルールは必要なんです。

マインクラフトがやってきた経緯

それで何となく満足していた息子ですが、友達の家でマインクラフトなるゲームを知ってしまったんですね。欲しくてたまらなくなり、熱狂的なだだをこねる(笑)ようになってきました。ソフトは4千円くらいなので大人ならいつでも買えるくらいですが、それでもすぐには買わなかったんですね。クリスマスくらいかなと。

そうしたら、「自分でお金を貯めて買う」と言い始めたんです。お小遣いは月300円なので、何も買わなくても1年くらかかるんですよ。最近掛け算もできるようになってきたので計算して「来年の6月じゃん!」と絶望したりしながら、それでもどうしてもマイクラが欲しかったようで始めたんですよ、貯金を。

まあ普通、続かないじゃないですか。何しろ300円しか貰ってないので、ちょっとヨーカ堂でゲームをしたらすぐになくなってしまいます。それが、ふと気がつくと千円を越えて貯まってきたんですよ。もしかしてこの子、本当に4千円貯めてしまうんじゃないかなと家庭内で変な期待感が高まってきました。

そして投資家が集まり始める

お金を貯めて何かを買うなんて大人でもなかなかできないことなので、親心としてはこれは良い成功体験になるんじゃないかなと思ったんです。そこまで欲しいのかと健気に感じたこともあり、何かのきっかけで「じゃあ、ホントにお金が貯まったら、パパが千円出してあげるよ」と思わず言ってしまいました。

その後、妻も何かの交換条件で(笑)500円を出し、6歳の娘も何となく100円出しということになり、年内の会社設立もといマインクラフトの購入達成が見えてきました。それで先日、何気なく私がAmazonのサイトを見ていたらふと気付き「おっ、マイクラが安くなってる。3,127円だって」。

慌ててお金を数える息子。千円、500円・・・小銭が27円。投資家の資金合計1,600円を合わせるとまさかのぴったり!雄叫びをあげる息子。すぐにポチるパパ。いやあ、盛り上がりました。その頃には攻略本を買ってあげたりして、正直私もマイクラをやりたい気持ちになっていたのは内緒です。

「情熱はあるがお金は足りない」の嘘

何が言いたいかというと、ぶっちゃけた話、この「1円単位までぴったり揃った」というのが感動的だったので伝えたかったというのがメインです。まあついでに伝えたいのが「この事業に対して情熱があるがお金は全然ない。誰か出してくれないか」と相談してくる起業家がいかにダメなのかということです。

情熱があるなら、まずはその情熱で1年なり3年なり必死に働いて、お金を貯めましょうということです。給料が安いから貯められないというのは、甘いと思うんですよね。生活費がかからないとはいえ、お小遣いが300円の8歳の子供ですら、本当にやりたいことのためにはお金を貯めることができるのですから。

そうやって必死にお金を貯めている姿を見て、その情熱が本物だと思ったら、お金を出そうという気持ちになる投資家も見つかるかもしれませんし、クラウドファンディングという選択肢も見えてくるかもしれません。お金を貯めることができないひとに事業のマネジメントができるとは思えませんし、そんな人に大切なお金を預けたいと思う人が、いるはずないんです。

ラッキーパンチを当てるには、死ぬほど練習をして、過酷な減量に耐え、圧倒的に強いチャンピオンの攻撃の恐怖にも耐えながら、勝ちを信じてパンチを振り切らないといけません。それが「たまたま」当たったら、ラッキーパンチと呼ばれるんです。人事を尽くさない人に、ラッキーパンチはありません。それでは、また。