「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

本を出版したら、著者が力を入れるべきはAmazonか書店か

フラスコ代表、安田です。自分の書いた本が出版されたとき、著者は何をすべきなのかはいまだに正解がわかりません。わからないながらに、ちょっと整理してみようかなと。

初速をつけるのは著者の仕事

著者になって最初にびっくりしたのは「初速をつけるのは著者の仕事」というのが一般的な認識だということです。まあ出版社の人がみんながみんなそういう考え方なわけではないでしょうけれども、「売れた本にだけ広告費をかける」とはっきり言われたこともあります。・・・別にこれ、秘密じゃないですよね?

新人著者であったり、そこまで売れっ子ではない著者の場合はそうだというだけかもしれません。出版社の立場になって考えるとごく普通のビジネス感覚として、費用対効果の高いところに重点的に広告費などのリソースを割くということ。これが「自分の本が一番だ」と考える著者からするとびっくりするわけですが。

発売して1ヶ月とか、もしかしたら2週間くらいの「初速」が重要なのはそのためです。そこで、出版社からは「この本には広告をかける価値があるかどうか」が判断されてしまう。書店では「並べる価値があるか」が判断される。インフルエンサーなんかも「紹介したらどれくらい反応が得られるかな」と見守っている。

初速で売れる本はこれらが全て好循環となって回り始め、売れない本は悪循環になって消えていく。シビアな世界なんです。

Amazonキャンペーン

で、やっている人が多いのがAmazonキャンペーンです。期間を決めて、そのときにみんなAmazonで買ってねと呼びかける。人気の本であっても週に何十冊も売れるものはそんなにたくさんないので、知り合いだけでも一斉に買えば、かなりAmazonでの順位が上がります。瞬間最大風速、っていうやつです。

Amazonキャンペーンの良いところは、それでジャンルごとの1位を取れば「Amazonで1位を取った本です」と言えるようになることです。それで出版社や書店、インフルエンサーが本気になってくれるかもしれない。Amazonで売れている本だと知ったら、買ってみようかなと思う人もいるでしょう。良い循環が生まれやすいんですね。

ただ僕としてはこれ、今まであまり重視していませんでした。Amazon1位って言うけどあくまでジャンルごとで総合順位じゃないし、瞬間最大風速だから本当に売れているわけじゃないしなあと。せっかく声かけをしたら買ってくれる人がいるなら、書店を重視した方が良いかなと考えていたんですね。

POPを持って書店めぐり

出版をしたときは毎回、声かけをしてできるだけ書店で買ってもらいつつ、自分はPOPを持って書店に挨拶巡りをします。それをSNSにアップして、面陳列とかランクインしていたらそれをまたアップして、コミュニティのメンバーにもシェアをお願いしたりして、少しでも興味を持ってもらう活動をしてきました。

書店で売れれば、書店員さんが「もう少し目立つように陳列してみようか」と考えてくれて、陳列の面積が増えます。そうすると書店で買い物をしている人の目にとまり・・・とやはり好循環が生まれるという考え方です。最初はこんなことをして何になるのかなと思いましたが、実際にはPOPを配る効果は侮れず、積み重ねると目に見えるくらいの差が出てきます。

なぜAmazonではなくて書店を重視しているかというと、たまたま最初に学んだときに「リアル書店を重視すべきだ」と教わったし、たまたま僕の周りではリアル書店重視派が多かったという程度の理由です。Amazonキャンペーンの有効性は、以前よりは高くなっているような気もしています。

クラファンや特典、記念パーティーにライブ

著者のできることは実はまだまだあって、クラウドファンディングをしてまとまった数の予約をとったり、本に特典をつけることで売れやすくしたり、出版記念パーティーをやって協力者を増やしたり、YouTubeや各種SNSで影響力のある人とコラボライブをやったりして露出を増やしたり・・・ときりがありません。

これらもやるに越したことはなく、ムダなことは一つもありません。コミュニティのメンバーと一緒にいろいろと仕掛けるのも、やはり効果は出ます。費用対効果だったり自分のキャラクター、本の内容との相性などさまざまな要素があるのでどれが正解かは良くわかりません。「全部やる」のが正解な気もします。

結論としては・・・

なのですが、最近ではもしかしたら本が売れるか売れないかは、こういう取り組みは本質的にはあまり関係がないのかもしれないと思い始めています。時代と本の内容と、あとは運の要素が非常に大きく、著者の悪あがきはそこまで最終的な結果には影響がないのかも。実は精魂込めて書いたら、見守っても良いのかもしれません。

まあ僕は、仮に結果にはほとんど影響がないのだとしても、自分が書いた本が一人でも多くの人の役に立って欲しいのでこれからもつい、何でもやってしまうとは思いますが。そうやってあがいた結果、幸運なことが起こりやすくなるんじゃないかな、というふわっとした感覚がありますし。

でもこれから出す本では、今まであまり力を入れてこなかったことをやってみるのも良いかなとも。実は初動でそれほど運命が変わらないなら、違うことをやってみてそれでどういうことが起こるのか、実験してみようかななんていう境地に達した今日この頃です。

稼ぐ力であなたの人生を進化させる
AI ChatBot フラスコ君
公式イベント 詳細はこちら
コミュニティー・プラットフォーム 信用の器 フラスコ説明会
フラスコノート会
フラスコ交流会

メルマガに登録する

* indicates required
夢とお金の彼方