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「賃貸と購入ではどちらが得か」という永遠のテーマ

フラスコ代表、安田です。先日ある人から「マンションを分譲で購入した方が月々の支払いが今の家賃より安くなる。だから買った方が得だと思うがどうか?」という相談をされました。この永遠のテーマに、ケリをつけておきましょうか。

いきなり結論を言うと

実はこの議論、経済学の観点では一瞬で結論を出せます。それは「どっちでも同じ」ということです。賃貸と購入は、等価です。需要と供給が成り立つところで価格が決まるので、賃貸が有利なら貸す人はいなくなるし、購入が有利なら借りる人はいなくなります。つまりそういうことです。

いやいや同じ物件でも、購入すると月々の家賃よりローンの支払いが安くなるんですけど?って思いますよね。でもそれは、それがわかった上で購入する人と賃貸する人がいるわけなので、どっちが得ということはありません。購入がお得に見えるかもしれませんが、リスクがありますから。

買ってしまうとその後何十年もローンを払い続けないといけないし、売りたいときに買い手が見つからないかもしれない。いつも入居希望者がいるとも限らないし、物件の価格が変わるかもしれないし、地震や事故が起きるかも。古くなったら修繕も必要になる。それらを織り込んで見た感じ「お得」なわけなので、結局はそんなにお得じゃないんです。

老後の不安は過大評価されがち

購入派の主張としては、「高齢者になったら賃貸は借りられなくなるかもしれない」というのもあります。老後4千万円問題といいこれといい、老後のリスクというのは課題に評価されがちだなあと感じます。歳をとったからどこにも住めなくなったという人を、僕は見たことがありません。

それでも30年後の世界がどうなっているかわからないから、安心のために家を買うんだと言われたら、その安心自体に価値があるんだろうなと思わざるを得ませんが。でもそういう安心も織り込んだ価格で、決まっているんです。だから結局、購入と賃貸は等価だという話になる。

そういう安心感とか、庭があるところで子供を育てたいとか、そもそも家を持つのが夢だったとか。僕はそういう「想い」がほとんどないので、賃貸で良いじゃんと思ってしまうのですが。これは人それぞれの価値観としか言いようがありません。

安田はずっと賃貸派

ということで、僕は賃貸派です。これは昔からそうです。サラリーマン時代は会社が低い金利で住宅ローンを貸してくれる制度もあって、福利厚生が充実していて素晴らしいというのが普通の感覚だと思いますが、僕は「こんなのを借りたら一生、会社を辞められなくなる」と思っていました。

35年ローンとか、良く組むよなあって。途中何かあったら、自分が死んでしまったら団体信用保険で全額支払われるからとか言うのですが、ただ働けなくなることもあり得るのになあとか。まあこの辺はほんと、価値観としか言いようがないのであまり強くは推しません。

賃貸か購入かで迷ったら、「基本的にはどちらも同じ」という前提のもとで、以下の2つのポイントだけは確認した方が良いと思います。特に、起業を視野に入れている人は。

ライフスタイルは変化する

これはとてもシンプルな話で、独身で寝るだけの物件と結婚して住みたい物件、子供が産まれて大きくなってからの物件、子供たちが巣立ってからの物件では、全て求められる条件が違います。その全てに対応できる物件を選ぶと「大は小を兼ねる」と、オーバースペックになりがちです。

実際うちも、つい最近まで「友達がいるから絶対に引越しは嫌だ」が「そろそろ都内に引っ越す?」みたいな話になってます。絶対に譲らないと考えていたパパの書斎がいつの間にかまんまと子供部屋になって、ちょっと手狭だなと感じています。子供たちも、大学は都内に行ったりします。大学を卒業したら、巣立っていきますしね。

そんな風にライフスタイルは変化するのに「終の住処」を購入するというのはいかにも、柔軟性に欠けると感じます。購入派の人は売れば良いとか貸せば良いと主張するのでしょうが、そこで余計なリスクを抱えることになるので合理的じゃないな、って思ってしまいます。

リスクのコントロール

これは特に起業をする人に当てはまるのですが、いつ・いくら稼げるのかが予想ができないという要素があります。良く芸人の人なんかが「良いところに住んで、その家賃をプレッシャーに仕事を頑張る」みたいなことを言うのですが、ただただ危険なだけであまりメリットはないでしょう。

それよりも、ビジネスが軌道に乗るまでは家賃を低めに抑えておき、うまくいったらタワマンなり海外なりに引っ越せば良い。それでまた没落したら(笑)、ボロ屋に住んで再生を期す。そんな感じが良いと思うんです。家賃は大きな固定費なので、コントロールできると大きいんですよね。

サラリーマンだったら30年後もローンが払えるに違いない、というのも幻想な気がするのですが、起業をするとそこがよりはっきりと可視化されます。よほど手元に大きな現金が入ってこない限り、購入はないんじゃないかなあ。まあ単純に、会社を辞めてしまうとローンが組みにくいっていうのもあるんですけどね!

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