「学ぶ」「教える」「成功する」。誰もが「信用の器 フラスコ」を持ち、育てて、つながる10万人のコミュニティ・プラットフォーム

信用の器 フラスコ

お金を稼ごう!

フラスコ代表、安田です。これから10日間ほど北海道旅行に行くということもあり、たまにはちょっと炎上しそうなことを書きます(帰ってきたときには鎮火しているかなと)。起業をしたなら、お金は稼ぐべきです。それも、堂々と。

「好きなことをやろう」の弊害

世の風潮として、好きなことを仕事にしようという流れがあります。確かに、単純な作業はロボットやAIに取って代わられて行く時代の中で、好きなことを仕事にすれば高いレベルの集中を長く続けられますし、結果としてその分野の第一人者になれる可能性もあるので、理にかなっている面もあります。

ただあまりにも「好きなことを仕事にする」にこだわるあまり、お金を稼ぐことが後回しになる人が多いのが気になります。そういう私も、5年前の自分を救いたいというビジョンにこだわり、サラリーマン向けの起業支援という「儲からない」領域でしかも会員制のサブスクリプションモデルというなかなかハードルの高い形で起業をしているので、人のことは言えません。

3年以上かけてようやく安定し、それなりに稼げるようになった今、起業をしたばかりの時はもっと素直に、お金を稼ぐことを考えるべきだったなと思うわけです。コンサルと貯金があったのでそこまで無理はしなくて済んだという特殊事情はあるのですが、それでも変なこだわりが多くて遠回りをしたなと感じます。

お金よりも信用、だけど

好きなことを仕事にした人が陥りがちな罠として、単価を下げて仕事を増やしすぎるという傾向があります。「今はお金よりも信用です」と言うのですが、これも正論に聞こえてしまいがちです。しかし見ていると、無理がたたって体調を崩す人が多いです。心身の調子を崩せば結局は、信用を失ってしまいます。

プライシングは経営の根幹ですから、起業当初から真剣に適切な単価は探るべきです。好きなことなのでとにかく大量の仕事をこなして、早くノウハウを身に付けたいという思考は、ビジネスを軌道に乗せる上ではマイナスに働きがちです。単価は下げるのは簡単ですが、上げるのは難しいですしね。

「お金はあとで良い」というきれいに聞こえる言い訳によって、お金のことを考えるのを先送りしていないでしょうか。適切な単価を設定して仕事量をコントロールし、それぞれの完成度を高めていくのがノウハウや信用を集めていく上でも結局は近道になると思いませんか。

企業存続の条件

経営とは、突き詰めればお金がなくなったら負けのゲームです。企業存続の条件は、現金≧0です(純資産ではなく、現金です)。お金のことを考えないのは、丸腰で両手を上げて敵陣に突っ込んでいく自殺行為ですから、潔いと褒められたものでは決してありません。

なので一番良いのは、お勤めの会社を辞めずに起業をすることです。給料を貰っている限り、例え投資が全て無価値になっても潰れはしないのですから。それが叶わないなら、自ら安定収入を作り出すべきです。これは必ずしも「好きなこと」でなくても良いです。好きなことをするための安定収入です。

そして本業においても、適切な価格を設定しましょう。これは、無知な相手にふっかけて取れるだけ取れという意味ではありません。同一サービスの価格は相手によらず、一定であるべきです。その「価格表」に、適切な価格を反映するべきだということですね。

価格が高いとはどういうことか

そもそも、価格が高いとはどういうことでしょうか。5万円なら高いのでしょうか、それとも100万円なら高い?これだけでは高いのかどうか、全くわかりませんよね。商品が何だか書いていませんから。つまり、価格に見合った価値さえ提供されれば、それは適切な価格だということなんです。

言い換えれば、胸を張って価値に見合った価格を請求するべきだということです。理論的には、価値が価格を1円でも上回っていれば顧客は満足するわけですから。面白いのは、同じサービスであっても顧客によって感じる価値は違うし、その見せ方によっても価値は変わる、ということです。

まずは、やるべきことは一つ

結局、起業をしたら最初に何をするべきなのか。それは、商品(サービス)の価値を高めるということです。これは必ずしもめちゃくちゃ勉強したり自己投資をするということではなくて、まずは商品の内容を明確にして価値を見えるようにして、届けるべきターゲットを明確にするということです。

これがひとことで言うと、「商品を作る」というプロセスだと私は考えています。あなたが提供できることは何か。理想の顧客は誰であり、その人が感じる価値は何か。それをあなたから購入する理由は何か。それがわかったら、それをどうやって届けるのか、という話に進めるわけです。

その結果が例え100万円だったとしても、商品の価値が100万円超であれば購入した人は得をします。あなたがお金を貰うことに負い目を感じるとすれば、それは貰ったお金を、顧客にとっての商品の価値が下回っているとあなたが感じているからではないでしょうか。価値を明確にして、堂々と稼ぎましょう!

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夢とお金の彼方