今朝のサッカースペイン戦を観たかどうかで、投資家・起業家としてのセンスがわかる
フラスコ代表、安田です。今朝、二度寝から起きて妻に「日本、スペインに勝ったよ！」と言ったら、妻は驚くと共に「なんでコスタリカ戦は観なかったのにスペイン戦は観たの？」と質問してきました。熱が冷めないうちにドヤ顔でこれに答えましょう。
「観たら勝つから」とは言ったけど
私は別に、サッカーの熱狂的なファンではありません。何となくワールドカップくらいは観ておくかくらいの感じで、普段Jリーグの試合を観たりもしませんし、三笘選手とか堂安選手のことをこの大会で知ったくらい、かなりの無関心層です。なのでこれは、結果に関わらずサッカー日本代表をいつも応援しているファンの方には全く当てはまる話ではありません。
サッカーに限らずスポーツをテレビで観る習慣のない私が、ドイツ戦はたまたま家にいたのでリアルタイムで観戦して奇跡的な勝利を収め、熱狂冷めやらぬ中でコスタリカ戦は試合時間の真裏に家族で焼肉に行き敗戦、「敗因は私だ」くらいのことを冗談で言っていた流れで今回も「観たら勝つから」とは言ったものの、もちろんそれは本気ではありません。
日本の勝利を確信していた・・・わけはない
そして、今回は勝利の確信があったというわけでもありません。事前予想でも国際ランク１桁の相手（もちろんスペインはこれに該当）に日本が勝つ確率は10%以下とかいうデータもありましたし。ドイツのときも勝てるとは思っていませんでしたが、スペインにも「もしかしたら」とは思いつつ、まあ負ける確率が高いだろうなと思っていました。
今回の特殊事情として、スペインは予選突破が決まっており、１位通過よりも２位の方が決勝リーグが楽に戦えるのでわざと負けるのではないかという憶測も流れましたが、まあこれもわざとはないだろうと。接戦になったときに少しだけスペイン選手や監督の頭をそのことがよぎることはあるでしょうが、日本に負けるなんていう不名誉をスペインがわざわざ選ぶことはあり得ません。
今日の試合は見た方が得という判断
そんな中、私が4:00という非人間的な時間に早起きしてまでわざわざ観たのはなぜでしょうか。事前に論理的に計算したわけではありませんが、何となく今回の試合は観た方が得だなという判断がありました。それを紐解いて、言語化しておこうというのが今回のブログの趣旨です。何かの参考になる人もいるかもしれないなと。
負ければただ寝不足になるというコストがかかるだけなのに、なぜ得なのか。それは、勝ったとき得られるリターンが大きいからです。ここでいうコストとかリターンというのは、お金のことではありません。寝不足という体力的、早起きして損したという気分の上でのコストと、勝って嬉しい・興奮する・歴史的な瞬間に立ち会えるという気持ちの上でのリターンです。
確率ではなく、期待値で考える
何度も言いますが厳密に計算したわけではない（できない）のでざっくりイメージでお伝えすると、
勝ち：確率10%、リターン100
負け：確率90%、リターン▲10
という感じでしょうか。これ、確率で考えると「勝てそうにないから寝ておこう」という判断になるのですが、期待値で考えると結論は変わってきます。ちなみに期待値は、
勝ち：10%×100=10
負け：90%×▲10=▲9
合計：+1
です。つまり、勝てる確率は10%かもしれませんが、勝った場合のリターンが大きいので、観た方が「得」なんです。1回の試合だとただ負けてマイナスという結果が残るかもしれませんが、これを100回繰り返すとかなりの確率で大きなプラスが残る。
こういう投資家的な判断を、私はいつも頭の中で何となく、している気がします。これも繰り返しになりますが、ただただサッカーが好き、盛り上がる行事が好きで観ている人にはこの話は当てはまりません。くれぐれも。
コストのかかる「手数」も期待値で
それでふと思い出したのが、昨日のブログです。コストがかからない施策に関してはとにかく手数を増やすのが得だと書いて、コストがかかる場合のことは何となくふんわりとぼやかして書いたのですが、その場合には期待値で考えれば良いでしょう。広告費を30万円使うのは怖いですが、それで100万円の売り上げが実現する確率が30%以上あるなら期待値はプラスになり、決断できます。
実際には時間や体力を使ったり、すぐに結果が出るとは限らないからまずは少額で試して・・・など様々な要素が絡んできますが、ベースにあるのは期待値です。確実にうまくいくことなんてほとんどないので、期待値がプラスになることをたくさんやっていく。そうすることで本当に「手数が重要」という結論になるのだろうなあと。
言い換えると、期待値がマイナスなことの手数をいくら増やしても、成果は出ませんよっていうことです。次々といろんなところの高額講座を受講したり、誰も興味のなさそうな情報発信を毎日やっている人は、これに該当するかもしれません。PDCAが回っているとは、言えないんですよね。手数を増やすときには期待値の考え方が、大事ですよ。
