内向的な人がコーチ・コンサル起業に向いている4つの理由
フラスコ代表、安田です。何を隠そう、僕は内向的です。起業というと外向的・社交的な人が向いているように思うかもしれませんが、コーチ・コンサル起業なら意外と内向的な人が向いてますよ、という話。
内向的とはどういうことか
内向性の意味についてはこの辺りを見て頂ければ良いかと思うのですが、簡単に言うと「興味・関心が自分の内面に向く」傾向のことです。その結果として、パーティーなどでの不特定多数の他者とのコミュニケーションを苦手としたり、人前で話すことを得意としない人が多くなります。基本的に、社交的じゃないんです。
起業をするなら交流会などで初対面の人にガンガン売り込みをしたり、ショート動画で踊ったりできる人の方が有利な感じがしますよね。まあ実際、そういうことができれば良いのになあと僕も思うのですが、内向的な人はこれができないんです。ある意味、ハンディキャップを抱えた状態なんですよね。
ただ、内向的な人ならではの強みもあります。特にコーチ・コンサルで起業をするなら、強みが生きる場面が多いので良いのではないかと思います。実際僕も、内向的なことは強みだなと感じることが多いので。以下、強みを解説していきます。
理由1:傾聴ができる
内向的な人は一般的には「コミュニケーションが苦手」とされているのですが、実は少人数相手なら、特に1対1のコミュニケーションには強みを発揮します。積極的に関わるというよりは、相手の方の考えを尊重してじっくりと話を聞く「傾聴」が得意です。これはコーチとしては必須であり、もっとも重要な能力の一つです。
僕も自分で始めるまでは、コーチって外向的な人じゃないとダメなんじゃないかと思っていました。人を応援する仕事なので、とにかく前向きで明るくて、声の大きい人が良いんじゃないかと(笑)。でもやってみると、そうではないことに気がつきました。声が大きくてクライアントの話を聴かない人は、コーチとしては最悪です。
内向的な人はその言葉の定義からも、他人にそんなに興味がありません。これはコーチとして良くないのではないかと感じるかもしれませんが、クライアントが辛いとき苦しいとき、その感情には同調しない方が良いんです。コーチ・コンサルは冷静に、客観的な視座を保つべき。ある程度は「他人は他人」という方が良いんです。
理由2:一人でずっと作業ができる
内向的な人はパーティーで売り込んだりショート動画で踊ることはできませんが、その反面として黙々と作業をすることは厭いません。コーチ・コンサル起業で成功するためには商品作りやセミナーの作り込み、ブログ・メルマガなどでの情報発信、出版など地道で孤独な作業が多くあります。これに向いているんですよね。
早く成果を出すには外交的な方が有利かもしれませんが、大きく成功するには内向的な方がむしろ良いのではないかとすら思っています。うまくいっているコーチ・コンサルの方には、内向的な人が多いような気がしています。もちろんそういう人は、内向的であることの弱点をある程度、克服していることが多いのですが。
理由3:世の中の課題に敏感
内向的な人は他人にあまり興味がないのですが、外部の刺激や痛みに敏感といいますか、シンプルに言うと「イラッとする」ことが多いんです。外向的な人が気にしないような些細な言動、できごともつい気になってしまう。いちいち、考えてしまう。だからこそ、パーティーなんかに行くと疲れて仕方ないわけなのですが。
内向的な人は繊細で、基本的には生きづらいんです。だからこそ「ここはもっとこうした方が良いのにな」という気づきがたくさんあり、世の中を変えていく起業家には向いているとも言えます。「まあ良いか」で済ませられないことがたくさんあるんですよね。うん、生きづらいですね(笑)。
ちなみに、橘玲さんの『スピリチュアルズ』という本などで紹介されていますが、外向的・内向的という軸と楽観的・悲観的という軸は別のものです。僕は内向的かつ楽観的という組み合わせと自覚しているのですが、これも「悲観的だからダメ」ということでもありません。悲観的だとより課題(リスク)に敏感になりますからね。
理由4:仕組みづくりに向いている
内向的な人は一人でじっくり考えることが得意であり、細かい点を考えるのも苦にしません。なので仕組みづくりに向いています。僕もできるだけ人に会わないで、ビジネスを長期的に安定させるにはどうしたら良いかという戦略を考えるのが大好きですから。これは、コンサルタントの資質なんですよね。
というか、パーティーに出まくってそこで初めて会った人に売り込むことができればどんなに楽だろうと思ったこともありました。そういう人はたくさんいますし、食べていくことくらいはできるのでしょうから。そんなに体力があって外向的な性格なら、もっと戦略的にやれば売上が何倍にもなるのにな、とは思いますが。
内向的な人は、そういうやり方を選べないんです。僕の場合は体力もないしお酒もあまり飲めないという3重苦みたいな感じなのでもう、選択肢が全くなくて。仕組みを作るしかない、というのが率直なところです。まあそれも、今となっては明確な強みとなっているのですが。ああ、内向的で良かった!