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セミナーの作り方 〜3冊の本があればセミナーは作れる〜

フラスコ代表、安田です。実は来週ガチなセミナーをするのですが、自分でセミナーを作るなんてハードルが高いと感じる方が多いようで、「どうやってセミナーを作っているんですか?」ってよく聞かれます。「いや、作ること自体は簡単じゃないですか。本に書いてあることでも良いし」って言うといつも苦笑いされるので、ちょっと丁寧に説明してみましょう。来週のセミナー内容とは関係ありません。

頭の中にあることをまとめるだけで良い

あなたが初めてセミナーをすると想定してご説明すると、まずはそもそもセミナーとはどんなものかからですよね。軽くググるとすぐにこんな定義が出てくるので、「セミナーの意味がわからない」とか質問する人は反省してください(笑)。

  1. 大学の教育方法の一つ。先生の指導のもとに学生が集まってする共同研究。演習。
  2. 一般に、研究講習会。

企業の研修や講演との違いを明確にして定義するとすれば、「ある分野に興味のある人を集めて、講師を起点として双方向的に実施する知的活動」みたいな感じでしょうか。この記事なんかはわかりやすいんじゃないですかね。

なので、主催者がテーマを決めて人を集めるので、そのテーマは講師の得意分野であるはずなんです。頭の中にあることをまとめるだけで、極論すれば資料などなくても、講師が体系立てて理解している知識を基調としてディスカッションすれば良いので、「どうやって作る」なんていう疑問は出ないはずなんです。

逆に言うと、コンテンツ作りに苦労しない得意分野を選んでテーマを設定しさえすれば良い、ということになります。得意分野が何もない、なんて言う人もいますけどそんなことはありません。別に世界の第一人者である必要はなく、平均的な他人よりちょっとだけ詳しいことであれば良いわけですから。

3冊の本があればセミナーは作れる

それでも、やったことのないテーマで主催者から講師として呼ばれたり、自主開催でも今までとは違う分野でチャレンジしてみるとか、全く人前で喋ったことのない人には不安があるのも理解できます。自分の知っていることなど大した価値はない、と思いがちですよね。それが勘違いなんですけど、まあ同じことを繰り返していても仕方ないので角度を変えましょう。

頭の中にコンテンツが足りないと感じたら、本屋さんに行きましょう。Amazonよりはリアルの大型書店に足を運ぶ方がお勧めです。で、セミナーをする分野で3冊以上の本を買ってください。1冊でも2時間くらいのセミナーはできなくはないですが、本のあらすじをまとめただけのクオリティが低いものになりがちです。

3冊買うなら、同じテーマで違う内容の本を選びましょう。1冊はあなたのメインの主張を裏付ける正統派、1冊は全く逆のことが主張されているトンデモ本、もう1冊は正統派からちょっとずれたことが書いてあるもの、というように。何が書いてあるかは目次だけ見たら、大体わかります。だからリアルの書店が良いんですね。

コンテンツにはそれほど価値がない

ちょっともったいない気がするかもしれませんが、3冊全てを読破する必要はありません。時間があるならメインの1冊は読み、残り2冊は流し読みくらいはしたいところですが、それでセミナー準備の時間がなくなるくらいなら、読まない方が良いです。目次をベースに、必要な情報だけを抜き出していきます。

セミナーで話す部分だけは読んで理解しておきたいですが、それはセミナー構成ができてからで良いです。変な話ですが、講師自身が全く理解できていない状態でも、セミナーの資料は8割がた完成するんです。コンテンツにはそれほど価値がないと私が思うのは、高額セミナーであっても、語られるほぼ全ての内容は本に書いてあるか、ネットに落ちているからです。

それでも、その内容を体現している先生の話を直接聴いたり、意識の高い参加者とともに学ぶこと、リアルタイムで考えながら参加することには意味があります。高額セミナーであっても、やはり本を読んでいるだけでは得られない経験が得られることは確かです。その上で、コンテンツ自体は本に書いてあります。

目的を達成するのは簡単ではない

ここまで「セミナーを作るのは簡単だ」と書いてきてちょっと気が引けるのですが、セミナーにはそれぞれの目的があります。例えば何らかの参加者の行動を引き出したり、商品やサービスを販売したりすることです。その目的を達成するのは独自のノウハウがありますし、それほど簡単なことではありません。

でも、あなたが実施する初めてのセミナーだったら目的は「やりきる」ことに絞れば良いです。参加者の方から3千円でも5千円でも受け取って、「来てよかった」と言って頂ければ(本音かどうかはわかりませんが)自信もつきますし、次のステップにつながる大きな一歩になるのではないでしょうか。

もっと気楽にセミナーをしよう

セミナーに限らずなにごとでもそうですが、「完璧にできるようになってからやろう」と考えるといつまでもできません。最初のセミナーで高額商品が売れたりすることもあるかもしれませんが、多くの場合は何も起こらないでしょう。それどころか、ちょっと恥をかいたような感覚になると思います。少なくとも私はそうでした。

それでも、次にやるときはもう少しうまくやれるようになりますし、余裕が出てくれば本来の目的を達成することもできるようになります。「コンテンツを作る」なんてところで立ち止まってしまうのはもったいないです。乱暴に言えば、最初はコンテンツなんて適当で良いんです。

あなたが本3冊を5千円で買ったのなら、それのまとめを3千円で聴けるなら、参加者の方は元が取れるでしょう?初めてのセミナーは、それで良いじゃないですか。もっと言えば、あなたが適当にお経を唱えて「どう思いますか?考えてみましょう!」ってやっても3千円なら参加者の方は元が取れるくらいには何かに気づきます。きっかけさえあれば、勝手に気づくんです。

もちろんそれで専門家ポジションは取れませんから高額商品は売れませんし、料金が1万円とか3万円となるとこれは詐欺かもしれません。何が言いたいかというと、もっと気楽にセミナーをしよう!ということです。大丈夫、最初の参加者の人はあなたのことが好きだから「お付き合い」できてくれているだけなので、内容にはそこまで期待していませんよ!(笑)

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