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本ってどうやって書くんですか?

フラスコ代表、安田です。「本ってどうやって書くんですか?」という質問を受けるようになってきたので、まとめておきます。正しいかどうかは謎ですし、あくまで自分の場合は、なので再現性があるかもわかりません。

どれくらい、時間をかけるか

このことを書こうと思ったきっかけでもあるのですが、さっきまで、村上春樹さんの『職業としての小説家』という本を読んでいて、驚きの連続でした。村上さんは長編小説1冊を書くのに、2〜3年はかけるそうです。小説家でも、特殊な例なのではないかと思うのですが、すごいですよね。

ビジネス書で実際にそこまでの時間のかけて書いている著者は稀ではないでしょうか。小説でも短編と長編では全くことなりますし、ビジネス書でも私が書くような一般の方が読みやすいように、と書かれたものと「古典」みたいなものは違うとは思うのですが、一般的には3ヶ月から半年くらいで書き上げる人が多いのかなと。

私はといえば2冊書いてみて、集中できる時間が7日間あれば1冊の本を書くことができるという感覚を持っています。これは構想や、調査の時間は含みません。図表入りで200ページ程度の本、文字数にすると6〜8万文字くらいでしょうか、それくらいであれば、一気に書き上げれば7日間という感じです。かなり早いほうだと思います。

どうやったら書けるか?

「どうやって本を書くか」という質問の真意は技術的なことではなく、「どうやって企画を通すか」ということなのかもしれません。実のところ本を書く苦労などというものは、企画を通す苦労に比べたら全然、大したことはありません。まず編集者の方に会えませんし、企画を送っても反応がないのが普通です。

それで、エージェントに相談したり、電子出版や自費出版に流れたりと紆余曲折を経るわけです。実績のない著者の本を出そうという編集者にはなかなか会えませんから、世の中を恨むような気持ちになることも理解できます。だって、私もそうでしたからね。

ただ、本を書きたいなら努力するべきことはたくさんあって、編集者の方には出版記念パーティーとか各コミュニティが主催している出版企画イベントに参加すれば意外と会えますし、まず企画を送ることから始めるのも必要です。ブログを書いて実績を作る、SNSで拡散することでファンを増やすなどです。

それらは全て私もやっていますが、Noteを使って有料記事を書くのもアリだと思います。今取り組んでいる『お金大全(仮)』は事前にどうしても企画がはっきりと固まらず、実験しながら育てていこうと書いています。これ、ある程度の実績が積めたら出版社に企画として持ち込もうと考えていたりします。

本が売れるかどうかは「企画」が9割

本質的なことを言いますね。出版ができないもっとも大きな理由は、あなたや私の企画がつまらないからです。ビジネス書の売上は、企画と著者のネームバリューで大部分が決まります。もちろん中身は大事ですが、少なくとも初速は企画と著者に依存する部分が大きいです。

ネームバリューがないのであれば、よほど企画が面白くないと、出版社としてはわざわざ取り組む価値がないわけです。「わざわざ出版社に売り込むのはイヤだな。自分の良さをわかってくれる編集者に出会えたら書こうかな」という人が多いのですが、それは甘えです。

本を書くなら、「これなら売れる」という企画を作って、それを伝える努力をしなくてはいけません。出版社は数百万円のリスクを負うわけなので、彼らの社内プロセスを含めて損はさせないということを納得させて初めて、スタートラインに立てるのです。

アウトラインで構成を練る

本を書くということは、核となるアイディアは既にあるわけです。ではスラスラと書いていけば良いかというと、それはちょっと違います。構成をきちんと固めてからです。企画段階で「目次」は作るのですが、目次が章立てだとすると、もう1段階落とした項と図表くらいまで、固めてから書き始めます。

これは2,000文字くらいのブログ(つまりこの文章)のときでも同じで、まず仮のタイトルを決め、5つある見出しを書きます。時間がかかるとすればここまでの作業で、そこまでできればあとは文章を書くだけですから、苦労はしません。

文字数の多い本であればなおさら、書き始めてから構成を手直しするのは大幅な時間のロスになりますから、最初に固めておくことが重要です。もちろん、書いているうちにどうしても違和感があって修正することはありますが。

書きやすいところから書いて最後に、魂を入れる

全体のアウトラインができたら、あとは書くだけです。ちなみに私が言う7日間は、アウトライン1日、本文4日、図表1日、仕上げ1日というイメージです。7〜8章の文章を、4日で書くという計算になりますが、アウトラインさえしっかりしていればこれは十分に可能です(個人差はあると思います)。

重要なのは「仕上げ」です。全体の文章を何度も読み直し、文章に魂を入れていきます。冗長な表現や同じことを書いていたり、書くべきことが漏れていたりもしますし、言葉遣いが統一されていなかったりもします。なお、村上春樹さんはここの作業に1年以上かけるとのこと。

まあそこは、ビジネス書なので小説を同じではありませんが、あと1日2日くらいはかけようかなと反省しました。ともかくその作業が終わったら初稿完成です。そしてそこから、編集者とのやり取りが始まります。ここも個人差が大きいのですが、『新しい起業のかたち』『新しい副業のかたち』は驚くほどスムーズに完了しました。

今書いている『お金大全(仮)』には編集者こそいませんが、このあたりのプロセスをリアルタイムに見ることができるので、本を書こうと思っている方にはお勧めです。今はアウトラインが完成して、ざっくり書き始めている2日目、っというところです。これが最終的にどう変化するのか、楽しみにしていて下さい。

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