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信用の器 フラスコ

不労所得を得るのは夢ではない

フラスコ代表、安田です。誤解されがちですが、私は別に仕事がすごく好きなわけではありません。特に単純作業の繰り返しが嫌いなので、とにかく何もかもを効率化して、できるだけ楽をしたいんです。でもきっと一生、何もしないで楽をして生きるという状態になることはないだろうなと思います。

「夢は不労所得です!」という人

私は起業を目指す人には必ず「夢は何ですか」と聞くのですが、「不労所得です」と答える人が結構多いです。これは、良くも悪くも『金持ち父さん貧乏父さん』の影響だろうなと思います。この本の説明は今更しませんが、ごく簡単に言えば「労働者・自営業ではなくてビジネスオーナー・投資家になりましょうね」っていう本です。

私自身もこの本の影響を受けていることは否定できません。労働者や自営業ではなかなか自由になれないので、ビジネスを育てていずれは投資家になるというビジョンを描いたのはこの本がきっかけの一つです。自由になるためには確かに、労働の対価としての報酬をもらっているだけではどう考えても難しいんです。

不労所得とは何か

では、不労所得とはなんでしょうか。文字通り、働かなくてももらえるお金のことです。典型的には2種類あって、先ほども触れましたが金持ち父さんの言う通り、自動化されたビジネスか投資からの収入ですね。

ビジネスでシステムを作るか、信頼できる従業員に働いてもらう仕組みを完成させれば、ある程度は遊んでいても収入が入ってくる状態は不可能ではありません。また、不動産からの収入や債券の利子、株の配当などもほとんど維持するための労働を必要としないので、不労所得であると言えるでしょう。

ただここで重要なのは、ビジネスを自動化するには膨大なエネルギーが必要になりますし、生活できるくらい大きな収入を投資から得ようと思えばその元手を作るのにこれまた莫大なエネルギーが必要です。逆説的なのですが、不労所得を得るためにはめちゃくちゃ労力を費やす必要があるんですよね。

「不労所得で悠々自適」の罠

何より、不労所得で悠々自適という状態を手に入れたとしても、それだけでは幸せになれない人が多いんじゃないかなと思うんです。宝くじの当選者の多くは破産すると言われていますが、脳には恒常性(ホメオスタシス)という性質があり、プラスに思える変化であっても元に戻そうとするんです。人生計画が必要なのもこのためです。

また、アーリーリタイアはサラリーマンの憧れなのかもしれませんが、実際に会社を数十億円で売却してアーリーリタイアをした起業家の多くがその「自由」からものの3ヶ月程度で空虚になり、また新しいビジネスを始めることが非常に多いことも、よく知られているところです。

本当にあなたが望んでいることが、不労所得を得て悠々自適の生活を送ることなのでしょうか。実際にそうなったところを、現実と区別がつかないくらいリアルに想像できていますか?できているならそれが現実となる可能性は高いですが、私だったらそんなの、つまらないと思いますけどね。

仕事とはすなわち効率化

冒頭にも書きましたが、私はとても怠惰なので単純作業の繰り返しがとても嫌いです。できるだけ楽をするためにはどうしたら良いか、コンピューターを使ってシステムを組むのか人の手を介した仕組みを作るのか、何も考えなくても楽にできるようにマニュアル化するのか。そもそもそれをやらなくて良いようにするか。

最初のキャリアがシステム部門だったからかもしれませんが、そういうことを考えることこそが、仕事だと思っているんです。明日も今日と同じ手間をかけて作業を繰り返していたら、それは作業ではありますが、仕事ではないと思うんですよね。ロボットとかAIが完全に置き換える部分なので、少なくとも人間の仕事ではありません。

そもそも、この不完全な世界を少しでも効率化していくことこそが、起業をする意味だと考えているんです。もし現状の世界に完全に満足しているのなら、わざわざ起業なんてする必要はないでしょう。お金はゴールの設定としてあまりパワフルではありません。それだとすぐに飽きてしまうのは、明白ですから。

空いた時間に何をするか

こういうスタンスで仕事をしていると、どんどんルーチンワークが効率化されて減っていきます。ふと気がつくとやらなくてはいけないことが何もない、時間が余るという状態になるんです。こんな感じで、悠々自適で生きることも可能なのでしょうけれども、それだとやっぱり面白くないなと思ってしまいます。

この「空いた時間に何をするのか」「制約がなくなったときに何をするのか」というときに、人生観・価値観が問われてきます。私はようやく、本格的に人を自由にするというミッションに向かって動き出すことができるようになってきました。学びも仕事も、もちろん遊びもやりたいことはたくさんあります。

その「やりたいこと」こそが夢なのであって、不労所得というのはそのための手段の一部ではあっても到底、夢そのものではありません。そう考えると起業ですら手段でしかないですよね。あなたの価値観は明確でしょうか。本当にやりたいことは何か、しっかりと考え抜くことが大切なのではないでしょうか。私も年末年始にまた一人合宿をして、自分の夢について考え抜いてみようと思います。

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夢とお金の彼方